今日は、地元に暮らすという別の客も同乗することになっていた。
港に着くと、二人は既に船に乗っていた。もちろんスピードボートの方である。
今日も、いつものようにセッティングをするのだが、今回はいつもより二人ほど
多いので、船の上が狭い。そこで、代わりばんこにセッティングをしていって、終わった順に
端っこの方に、タンクを倒しておくようにした。僕は最初の方だったので、さっさとセッティング
してしまい、タンクも自分も端っこの方によっていた。
一通りのセッティングが終わるとさっそく、さっそく出発
いつものようにエントリー、今回は、別のお客さんがいるので、僕も早めにエントリーした。 水底について待っている。着底した後ろは、どこまでも続くサンゴの海、海の中なのに海と言うのも 変だが底には、着底すら出来ないだろう。良く見ると、砂地とサンゴの境目のサンゴが少し折れている。 だれだそんなことをするのは、僕も初心者なので、気をつけねばと思った。
ようやく全員のエントリーが終わり、出発進行!、どうも二人の内一人は僕よりも初心者の様だ。 でも、後から聞いたら、あんたもたいして変わらなかったよ、と言われてしまった。修行、修行!
一行はそのままサンゴとは逆の砂地を進んで行く、ちょっと行くとそこには、 ガーデンイールの群れがあった。
さらに先にくと、ガイドさんが指を指す。どうも あれが有名なマンタ根のようだ。それにしても、少し濁っている。
僕達が、驚かさないように、そこからすこし離れて、待機(マンタ待ち)することになった。 パラオでは、基本的にポイントに行っては、大物を待つと言うスタイルが多い。
みなはすることもなく、ただ、ボ〜っとマンタを待つ
僕は、周りに落ちてるサンゴの欠片の中に米粒ほどの小さなカニを見つけ、遊んで(観察)いた。
メンバーの中には、寝ていた人もいたらし。
ポイントに着いた頃はそうでもなかったが、しだいに潮が動き出したのか、流れが強くなっていた。
最初は、身を低くしていたが、さらに流れが強くなってきたので、
砂に手を刺して捕まる岩のあるところまで移動してしがみついていた。
およそ30分待機していたが、結局マンタはあらわれず、黙っていたのでエアーはだいぶ余っているが、
長く潜ると次のダイブに影響してくるので、ここらであがるようだ。
いつものように、水深を浅めて行き安全停止をして、エキジット。
イルカ現る
イルカが現れた、あわてて、カメラを準備したが、あっという間に遠くの方にいかれてしまった。
しばらくし周りを見回したが、その後、イルカは戻ってくる様子がなかったので、あきらめていた。
船で、その海域をぐるぐると回っていると、イルカの方からよってきて、船の前に付く。
まるで、鬼ごっこをしているかの様に、次々に、イルカ達は、代わる代わる船の前については
逃げ、付いては逃げしていた。
何人かは、船の前の方に行って、カメラを構える、しかし、船も動いているし、イルカの方も
凄いスピードで動いている。いったい何処から水面にあらわれるかわからない。
勘でカメラを構え、水面に現れたら、ジャンプしたら、シャッターを切る。
僕はいつも様にレギを咥え、オクトとゲージを抱えて、マスクを押さえてバックエントリーで
エントリーと思った瞬間、僕はちらっと影で、オクトが違う方向に曲がっていくの見た。
あわてて体を起こしたが、時すでに遅しでオクトは船縁に引っかかり、ポ?ンっと外れてしまった
するとどうなるかというと、当然のごとくそこからエアーが勢い良く吹き出す。
あわてて、船縁に捕まって、船の上のスタッフの人にバルブを閉めてもらう。
それからハシゴを出してもらいもう一度船の上へ
船の上の二人は一瞬何が起きたのか分からない様子だったが、しばらくして状況が飲み込めたらしい
それからどうしたかというと、まず、船の上の日本人スタッフのレギュレターと自分のとを
タンク事交換、3本目は現地のお客さんも潜るためそのために待機していたらしい
僕はそのレギ着きのタンクをBCにセッティング、
しばらくして、下で待っていたメンバーのみんなも上がってきた、エントリーしたのは下 から見えたのだが、なかなか降りてこなかったのでメンバーの一人が様子を見に来てくれたらしい。
セッティングを終わらせて、もう一度エントリー今度は上手くいった(上手く行ってあたりまえ!)
さっそくいつものように準備する。今回は現地のお客さんも一緒に潜るようだ。
ガイドさんは、僕がさっき吹かしたタンクを使用するようだ、ガイドさんゴメン。
そしてエントリー・・・。
今回は左?の方からエントリー、いつの様にウメイロモドキの群れをぬけ、 しがみつくポイントにむかう、すでにここまでくるとなれたもので、 そのポイントに着くと、上手い具合にしがみつくことが出来た。
魚名の種類は、いつもと変わらず、潮の流れもそれほどなかった。
しばらくして、今度は根にそってではなく、根の奥の方に進んでいった。
今回何度もこのポイントに潜ったが、こちらの方向に進んだのは初めてだ。
しばらく進むと、ちょっと広いところにでた。
しばらく、その周りをうろうろしていると、突然ガイドさんが指差す。
すると、そこには巨大な マダラトビエイ がいた、ちょっと濁っていたのか、遠かったのか、光の関係か 分からないが、マダラトビエイがあらわれた瞬間、雲の間からあらわれた宇宙船のように見えた、 マンタでないのが残念だが、あれはあれでとても感動した。
さっそく写真、しかし、やつは早い。みんなの様子を見ると一応その方向に向かっているようなので 僕も向かう、でも彼はどんどん離れて行ってしまう、これが、今回パラオ最後のダイビングである。 マンタが見れなかったのならせめて、トビエイだけでもと、僕は一人もうダッシュをかけた。
メンバーをどんどんぬいて、ここが
限界
と思って、シャッターを押した。
24mmなので、あまり期待できないが、一応カメラにはおさめた。
トビエイの方は、すでに見えないくらい遠くに行ってしまっていた。
あきらめて引き返す。そしてそのまま、また、根の突端の方に引き返す途中小さめのナポレオンがいた。
メンバーが多いのでまた囲んだ形になってしまう、さっそく撮影大会、ガイドさんフィンの先で
地面を掘り起こすと、ナポレオンは興味を示してよって行く、なんて可愛いやつだ。
突端まで行くとすこし、根にそって進みそのまま、水深を浅めて、エキジットした。
これで、今回のパラオダイビングはずべて終わってしまった。
海底から離れていくと、何となく寂しい気がした・・・。
船に上がり、いつもの様に器財を片付け港に戻る。
港に戻ると、今回で最後なので、いままでは預けていたメッシュバッグも車に積んで
一緒にもって帰る。
みな車に乗り込むと、今回はホテルではなくサービスの方にむかった。
そこでは、器財を専用の水溜めで洗い。
ガイドの人にログブックにサインをもらったりした。
僕はパラオに来るのが初めてなので、当たり前だがこのサービスも初めて、 しかし、メンバーの中にはここのサービスの常連?もいて、 けっこう仲良くおしゃべりしたり・・・。
その後、干してあった器財をメッシュバッグに詰めて、ホテルまで送ってもらう。
ホテルに着くと、もう一度メッシュバッグから取り出しそれぞれの、部屋のベランダに広げた。
サービスでは短時間しか干してなかったので、干しなおしたのである。
あとは、いつもの様に1つの部屋に集まってビールを開ける。
今日の夕食は東京からパラオに来る前から決まっていた。
そこは「あおしま」。
ここは、前々から予約を入れていた。マングローブガニと五色海老を食べるためである。
これらは、予約を入れないと手に入らないそうで、そのためにわざわざ、前もって予約を入れたのである
ウエイターが車海老を持ってきてこういう五色海老入らなかったから代わりだという。
おいおいちょっと待てと、われわれは何のために、わざわざ予約まで入れてきたと思っているんだ
千代さんつかさずウエイターを呼ぶ、話にならないので、オーナーを
呼べと指示、まもなくオーナーが出てきた。
オーナーが言うに、御店を何件か回ったが、手に入らなかったという
皆からブーイングの嵐、他のものでサービスするので勘弁して下さいというので
そのサービスに期待して、勘弁してやることにした。
しばらくして、サービスの小池さんが現れた。
いろいろ興味深い話をいろいろしてくれた、僕の嫌いな怪我の話もあったが、面白かった。
最近、病院にチャンバーの設備が整ったらしい。
今までは、飛行機で300m以下の飛行で輸送していたらしいが
これで安心、おいおい、その前にそんなものを利用しないでいい様に
安全なダイビングをしよう、ちなみに一回$200らしい。
結局どれがサービスか良く分からないまま会は終わる。
結論:結局余らせてしまうほど量は多かった。値引きしてもらった方が良かったかも・・・。
ホテルに帰っ、やっぱりビールを飲む、でもどうもペースが落ちているような気がする。 あれだけ毎日のように潜って、飲んでいてはしかたがない。 あれじゃ抜ける窒素も抜けずに体を回ってしまいそうである。
明日は最終日、ダイビングはないのでゆっくり寝れそうだ・・・。