沖縄の商人

4月29日

5日目、今日は帰る日である。
朝食を済ませ帰りの身支度をする。10時発の泊港行きに乗るため、9時45分ごろ 宿の人に送ってもらう。

船が入ってきて、又「YADOKARI」のお客さんが人に降りてきた。
僕らが乗り込んだ船は、途中あか島によって泊港へ、港に着くと、今度は白タクのおっちゃんに捕まる。
空港迄1000円でいいというので、バスで行こうと思っていたが、疲れていたせいか、送ってもらうことに。
話を聞いてみると飛行機が出るまで、時間があるからそれまで荷物を預かって、後で迎えに来て空港まで送って 3000円でいいと言う。高い!
とりあえず、1000円でいいなら、空港まで送ってくれと交渉。そこからはバスを使ってうろうろすることに。

空港について7時40分の飛行だったがチケットを変えてしまい、チェックインして荷物を預けてしまった。
手荷物だけロッカーに預け、さっそくバスで国際通り、牧志市場の方へ。

公設市場に入るとさすがに市場というだけあって、肉だの魚だのが所せましと売られている。
市場に入って数メートル進むとオバちゃんに呼び止められる。ねえねえこれ食べてごらんよと、 ハシで摘んで、僕達の手の平に乗せられたので食べてみる。海ブトウいう海藻の仲間でこの辺では有名らしい。
なんとここから、オバちゃんのスペシャル攻撃が始まった。

僕らが試食をしたかと思うと、じゃこれ3つ持って行くか、4つにするかと捲し立てられる。
あわてて、まだ入ったばかりだから、ほかも回ってきますね、と逃げてくる。
そして2、3メートル進むとまたオバちゃんに捕まる。今度は「豆腐よう」という豆腐を泡盛で漬けた様な珍味である。
ちょっとでも商品に目が行くのを見ると、次の瞬間にオバちゃんの右手には爪楊枝が、どうぞ食べてみて、こっちは 辛いやつね。じゃあどれにする。これとこれか、それともこれとこれか、どんどん話をすすめ、挙げ句の果てには、 オバちゃんは紙袋を手に取った。あわてて、他も回りたいからと言うと「まあ?っ」え?なんで買わないの? という顔をする。
だまって話を聞いていたらぜったい買わされてしまっただろう。

昼飯1 さらに数メートルすすむと魚屋さんが見えてきた。と思ったら今度は魚屋のおばちゃんだ。
ねね、おねえさんちょっと聞いて、お昼は食べたの、好きな食材を上で調理して食べていかない?
2000円大丈夫?、刺し盛りハリセンボンの空揚げ、ブダイのあんかけ、味噌汁、シャコと海ブドウをつけるよ 2000円大丈夫でだよね?、こんな魚この辺でしか食べられないよ、魚の味噌汁はとっても旨いよ、 2000円ぐらい大丈夫でしょ?、なんならイセエビとかもつけようか?(もちろん高くなるけど・・・) こんな魚はこの辺でしか食べられないから!、どうする?2000円でいいから・・・。
おばちゃんの勢いに負けてウンと言ってしまった。たしかに昼飯もそろそろと思っていたが、昼から2000円 は高すぎるかなと思ったが、旅の記念や!と、ちょっとやけになりつつお願いすることに。
すると、で、調理代として500円別に掛かりますから、この名詞を上の◯◯ってお店で見せて下さい。
あとから食材を持って行きますから。

昼飯2 指定されたお店で名詞を見せて席に付く、周りは地元のおっちゃんとかがソバをすすりながらビールを飲んでいる。
海の家に毛が生えたような食堂である。しばらくして刺身の盛り合わせが出てきた。
一応指定通りなので一安心、しかし、それから次のメニューが出て来ない。
しかも御飯が出てこないので聞いてみると、御飯は別ですときたもんだ。
でも、100円ですと言うので追加で注文、なんかやられた気がする。
しばらくして、次から次へと料理が運ばれてくる。あっという間にテーブルは一杯になった。
僕らは腹一杯食べることができた。2000円では多すぎて食べきれないほどである。

しばらくすると、同じような名詞を持った若いカップルが現れた。
こっそり、そちらを見ると殆ど同じメニューにイセエビが付いていた。
3000円コースだったのだろうか?4000円コースだったのだろうか・・・。

公設市場 公設市場を後にして、国際通りの方へ歩いていく。
面白いのでトンデモのお土産に買っていこうと思っていた「請福」がどこにも売っていない。
いろんな店を見て回り、やっとのことで見つける。確かにラベルは面白いが、お土産としてはあまりはやらないのか・・・。
それから、お土産を買い込んでいく、たくさん買い込んで、そろそろバスで空港へ・・・。
お店の人にバス停の場所を聞いたが、複雑で良く分からない、しかも、すでにバスはなくなっている様子。
もしあったとしても、空港に出発の時間前に着くのが厳しくなってきたため、しかたなくタクシーを使うことに、 国際通り三越のところの牧志のバス停から空港までは1000円ちょっとで行くことができる。

空港について、すでにチェックインは済ましてあるので、そんなに急がなくてもよかったのかなとは思ったが そんなぎりぎりでバタバタしてもしょうがないのでよしとしよう。
空港内のお土産やさんを物色しつつ、ころあいを見て飛行機に乗り込む、 こうして僕の沖縄ダイビング旅行は終わって行った。

え?あさってからは小笠原だって?そうなのよ、そうなのよ・・・。

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