ＬＡ ＰＡＺ（３日目）
ハンマーをさがせ！！
今日もいつもと同じく７時３０分のピックアップ、昨日時間が合っていることが
確認できたので、携帯の時計のアラームを目覚ましにした。
いつものように港に着いて、船に乗り込むと間もまく船は出港した。
人の込み具合を見ながらタンクのセッティングをすると、早速朝食の時間だ。
この写真のホークに刺さっている食べ物、実は青唐辛子（赤よりからいらしい）
のピクルス（酢漬け？）だ。何も知らずにパクリと一気に食べてしまうと
大変なことになるので注意しよう。
朝食を済ますと、ポイントにつくまでのんびりと過ごす。
途中、スピードボートのサービスが脇を通り抜けていった。
どっちがいいんだろう？とちょっと考える。
本日のポイントはハンマーヘッドシャークが目玉のエルバホというポイント
港から遠いので、本日も２本だろう。２時間ほどで着く予定だ。
本日はなぜかアネロン（酔い止めの薬）を飲まずに来た。
忘れたのではなく今日はいけそうな気がしたからだ。
ポイントに近づくと、たくさんの船が固まっているのが見えてきた。
中にはダイビング以外の目的の船もあるという。
この頃になると海は荒れ始め波が高くなってきた。もちろん僕の雲行きも・・・。
僕は慌てて、アネロンを飲んだ。
普段こんなに荒れてないんだけどな〜とガイドの人が言っていたので、チョット前の
沖縄の話をすると、君達が連れてきたんだね。と言って笑っていた。
昨日のスコールといい、今日の海の荒れ方といい本当に僕達が連れて来てしまったのか？
ここのポイントは、水深？ｍあたりから円錐状の根があるという。
早速、ブリーフィングをして、準備をしてエントリーする。
潜行してその根に集合する。そこから外に向かって、ハンマー探しをするのだが、
流れに逆らって泳ぐのでとても疲れる。しかもぜんぜん追いつかない。
途中、なにかキラキラするものを発見、よく見るとそれは釣り糸と釣針だった。
魚の切身のような物が餌に付けられていて、波の動きに合わせて微妙に上下していた。
ここでは、ダイバーも釣り人も関係ないようだ。気をつけよう。
結局１本目は残念ながらハンマーは現れず不当り、２本目に期待ということになる。
１本目の後の休憩中に日本人のガイドさんは、潮が変わってくれないとな〜と言っていた。
しかし、同時に２本目は見れるような気がすると予想。
２本目
２本目も同じく根から沖に向かって流れに逆らって泳ぐスタイル。
やっぱりいくらがんばっても、皆からだんだんと離れていってしまう。
後から気付いたのだが、僕はＢＣがレンタルで、サイズが合っていなかったせいか
それが抵抗になってうまく進めなかった。と勝手に思っているのだが、
ただ自分のフィンキックがへたなだけかも・・・。
少し行くとツマというカツオの群れ、その群れが横切ってちょっとすると、
ガイドさんの鈴が鳴り響いた、見ると下に向かって指を指している。
その方向を見るとやりましたハンマーです。
うっすらとではありますが確実にハンマーです。
その後もベルが止むことは無く、ガイドさんも両手で指すほどあちこちに現れたのです。
その後、今まで単独でしか見えなかったハンマーが次第に姿がはっきりしてくると、
約３０〜３５ほどの群れで現れました。フィルムのカメラは
暗すぎてシャッターがおりず、僕自身この時点で体力的にヘロヘロでデジカメまで頭が
回らなかった、残念。
しかし、この目にはしっかり焼き付けたので大丈夫です。
昨日まで一緒の船で一緒のホテルでしかも一緒の旅行会社だった男性の二人組みは
二日前にこのポイントに潜ったときは見ることが出来なかったという、ちゃんと
見ましたよ。
船に戻ると同じ船の別の外人のグループはマーリンを見たという。
なんとも凄いポイントだ。
本日は遠いポイントなのでこれで終わりだ、僕はもう船酔いと疲労でヘロヘロ状態になっていた
遅れて飲んだアネロンは全く効かず、走り出してそうそうに餌付け・・・。
その後は帰りの船で食べるはずの昼食も食べずにウエットも半分着たまま船の甲板で寝てしまった。
なんの日焼け対策もせずに（ゾ〜ッ）。
途中ＳＵＮがウエットとブーツを脱がしに来てくれた。感謝感謝！！
僕はそのまま寝てしまったらしい。
何時間ぐらい寝ただろうか、顔がヒリヒリと痛くなって目が覚めた。
これはヤバイと下に降りる。顔とお腹がヒリヒリと赤くなって痛くなっている。
海はいつのまにか静かになって、鏡のようになっていた。
それを見た現地のガイドさんはおねーちゃんの尻のようだと言って笑っているのを
アシスタントの日本の人に訳してもらい一緒に笑っていた。
港に向かってクルージングしていると、遠くの方の雲がとても厚くなっている。
その下のほうにはとても大きな水の柱が見える。
あれが昨日経験したスコールだという。
月に一度ぐらいだというスコールを昨日はその中へ、今日は目撃してしまった。
写真でどのくらい分かるかわからないが、
雨の堺が分かるほど凝縮された水の柱だというのがわかる。
昨日はあの中に突っ込んでしまったのだ。
港に着いて、ホテルまで送ってもらうと、見たことのないおじさんが受付に座っていた。
鍵をくれと言うと、これを払えと明細を渡される。ん〜ちょっと怖い。
見ると、昨晩飲んだ冷蔵庫のビールやソフトドリンクの代金らしい。
お金を払って、部屋に戻る。最初の紙へのチェックは関係ないのか？
部屋に戻ると、まずシャワーを浴びて、ちょっとベットに横になった。
今日も疲れたね。などと言っていたが、気が付いたら寝てしまったらしい。
夜中に空腹で目が冷めたが、さすがにもうどこのお店も閉まっている時間だ。
仕方がないので、飛行機の中で貰った。おやつのお菓子を食べてその日は寝てしまった。
後で気が付いたのだが、朝食は餌付けしてしまい、昼食は寝てしまい、夕食も寝てしまい
今日はほとんど何も食べていないことになる。
明日からは気をつけなければ・・・。