LA PAZ(2日目)
いよいよ
ダイビングのピックアップは7時30分、昨晩時差を計算しながら合わした時計が
正確か不安だったがなんとか大丈夫のようだ。
1階のロビーというか受付の前で待っていると、2階から日本人らしき男の人が二人降りてきた。
まさかと思ったが、その人もホテルの前の歩道に座り込んで、何かを待っているようだった。
僕らと同じピックアップ待ちかなと思っていると、
見覚えのあるロゴを貼った車がホテルの前に止まった。
今回のサービスは”BAJA QUEST”というところ。
僕らも車に乗り込もうとしたら、その二人も一緒に乗り込んだ。
車の中には、他のお客さんがたくさん乗っていた。しかも皆日本人のようだ。
車はそのまま港に向かう。
港に着くと早速船に乗り込む、するとすぐに船は出発する。
僕らは今日が初めてなのでレンタルの確認と船の中の説明を受ける。
飲み物等は基本的に飲み放題のようだ。
ここラパスには大きく分けて二種類の船がある。遅いけど大きな船か、
小さいけど早い船か、どちらがいいかは人それぞれだと思うが、
大きな船で本などを読みながらのんびりとすごすか、
とっととポイントに行って、とっとと潜るか。
ここバハクエストの船は前者の船だ。
適当な時間を見つけて、タンクのセッティングを済ませてしまう。
その後はバイキング方式の(というほど種類は無いので、どちらかというと
セルフサービスかな?)朝食を食べる。
その後はポイントにつくまでの間飲み物を飲んだり、本をよんだり、
景色を眺めたりしながらのんびりとすごす。
アシカ君
今日のポイントはアシカで有名なロスイスロテスというポイント
停泊させた船の前に島があり、そこにアシカのハーレムがある。
ここのアシカはカルフォルニアアシカという種類。
ポイントの説明を受け早速ダイビング開始だ。
今回、同じ船のメンバーを二つのグループに分けた。
ここは島の岸沿いを行ったり来たりして、アシカが遊びにきてくれるのを待つスタイル。
今は、今年の子供達が遊びに来るには時期的に少し早い、もう1週間から10日ぐらいすると
子供達がたくさん遊びに来てくれるらしい。
しかし、心配することは無い。去年の子供?達が遊びに来てくれた。
ぜんぜんダイバーを警戒する様子は無い。
ここで、遊んでくれるのは全部がメスで、オスはハーレムを守っている。
時々、パトロールに海に入るが、遊んでくれる様子はない。
一本目のダイビングが終了して、休憩の間、ガイドの人がスキンでも遊んでくれるよ。
というので、フィンとマスクを付けて海に飛び込んだ。
最初は数人だけだったのだが、気がつくと結構な人数が海に飛び込んでいた。
そこに一匹のアシカ君が近寄って来てくれた。
好奇心の眼差しで僕達の方を見ている。
このくりくりとした目がとてもかわいい。
ここで、フィンを前に出すと、それに向かって噛み付こうとしてくる。
けっして威嚇の意味ではなくて、あくまでじゃれてくるのだ。
そのため噛まれても、甘噛みのため痛くない。
実際手を出しても噛んではくれなかったが・・・。
(ただし、あくまで野生の動物であることを心にとめて置いてくださいね)
しばらくスキンで遊んでいると、今度はタンクを背負って観察しましょう。
ガイドの人が声をかけた。
皆は船に上がり、2本目の準備をする。アクアと違ってスキンは結構疲れる。
ガイドが今遊んでいたアシカを引きとめておくと言って先に飛び込んでいった。
僕らも続いてエントリーしていく。2本目もスタイルは一緒。
壁沿いにアシカと遊びながら往復する。
途中、同じグループの吐く息に興味を持った足利、体を垂直にして、吐き出される泡を
しきりにほおばっていた。
僕らは囲んでそれを観察する。本人は一生懸命息をはかなくてはならないので
しんどかっただろう。
2本目もたっぷりアシカに遊んでもらって終了した。
これがスコール!
3本目は場所を移動する。ポイント名はサンラファリートというポイント、
ブリーフィングの時に次はマクロ系のお魚を観察しますと言われて慌てて
マクロレンズに変更する。
ここは大物ガーン!!というよりは、マクロ系の生物観察といった感じ。
ちょっと濁ってたのはとても残念だが、コルテス海の固有種
コルテスエンゼルフィッシュの幼魚を見ることが出来た。
これはここでも結構貴重らしい。
しかも、後の情報でなぜかここにしかいないとの情報もあった。
他には、日本のムギワラエビ(同じ種類か不明)なんかも観察できた。
エキジット後、器材を片付けながら港に向かう。
その日のダイビングが終わってしまえば、クーラーボックスの
底の方にあるセルベサ(ビール)も飲むことが出来る。
ビールを飲みつつ、帰りのクルージングをのんびりすごす。
港が近くなった所で突然のスコール、全く回りが見えなくなった。
これではとても危険なので、船を停止してやり過ごす。
しばらくすると、今起きたことが嘘のように晴れあがった。
港に着くと、港で待っていたスタッフが町がたいへんなことになってるよという。
船を下りて町の方を見にいくと、朝港を出た時とは全く違う町がそこにはあった。
この写真は今朝まで道だった所だ、
これがさっきのチョットの間に街を変貌させてしまったのだ。
町は道という道に水があふれていて縦の道は坂になっているので、まるで河のように流れている。
横の道にも上から流れてきた水がたまり池が出来ている。そこを車が通っていく。
現地の人だと思うのだが、カヌーを持ち出していた人がいたが、この中をそれで進もうというのか?
僕達を送ってくれる車が港に入ってきた。
皆が乗り込むと、それぞれのホテルに向かって走り出すのだが、
町がこんな状態なので、大回りしたり途中から歩道を歩いてもらったりたいへんだ。
最後はもちろん僕達ミラマール・ホテル。
僕達のほかに二人組みの男性も一緒だ。
僕らも少し手前で降ろされて、後は歩道を歩いていくことになった。
歩道を歩いた方が、一段高くなっているので、車が無理に入っていくよりは楽なのだ。
車を降りるときに、その二人組みに今晩、
晩御飯に誘われているんだけど、一緒に行かないですか?と誘われた。
もちろん大勢で食べた方が楽しいので、参加させてもらうことになった。
部屋に戻ってシャワーを浴びる。その後、町でも回りながら待ち合わせ場所に
と思ったが、シャワーを浴びた後、すっかり寝てしまい、ギリギリに起き上がって
慌てて待ち合わせ場所へ
日本人ガイドさんの案内で、パスタの美味しいお店へ
お店に向かう途中もまだ所々が河状になって水が流れていた。
途中大回りしながら、なんとかお店に着いた。
思ったよりも人数が多かったので、お店のテーブルのレイアウトを変更してもらって
対応してもらった。ここでもスペイン語のメニュー。
よく分からないので、ほとんどガイドさんにお任せで注文してもらった。
結局一人20ドルほどだった。
部屋に帰って、そのまま倒れるように寝てしまった。
長旅の疲れなのか、昼間のスキンダイビングが効いたのか。