LA PAZ(序章)

ラパスへの思い

(8月17日)
今、私は沖縄にいる。
宿に付いて部屋に入るとさっそく資料をテーブルに広げて、 ある所に電話をしたのだ。
それは旅行会社。急に長期の休みを取れることになったため、 どこかに行こうかと考えたからだ。
そこで浮かんだのが「ラパス」いわゆるバハカリフォルニアだ。
雑誌で見つけた旅行会社「ワールド・ツアー・プランナーズ」 (以下:WTP)に電話で連絡を取る。
沖縄に来る前にメールで空状況を聞いていたが、かなりアバウトな 回答しか得られなかった。しかも質問してから回答が得られたのは 二日後だった。対応が出来ないなら、メールアドレスを載せないで欲しい と思う。

そのメールで9月の2日あたりなら大丈夫なようです。 のような回答だったので、その辺を中心に問い合わせる。

電話をしてみると、実際の空きは予約を入れてみなくては分からない と言われてしまう。空いてるかどうかは別にちょと聞けば 分かることじゃないの?と思ったけど、そうらしい。
しかも、今回急に休みが取れたというのもあるが、 予約を入れる為には、キャンセル料の前払いが必要と言われる。
この辺で予約が取りたいといくつか候補を挙げてお願いして電話を切った。

すでに時間もないので、とりあえず言われるがままに 近くの琉球銀行から入金する。

それから何日がたったのだろう?
17日に予約を入れて、22日の夜、(23かもFWが24日の夕方に返事が来ているので 僕がメールを出したのは24の早朝ということになる。) 5日後にようやく連絡が入る、しかも候補に出したどれも 取れなかったという連絡、仕方がないので(時間がないので) 出発日を遅らして期間を減らして再度トライしてもらうことにした。

空きの確認をするのにこんなに時間を要するものなのだろうか?

あまりに対応がひどいので、前に新婚旅行の時にお世話になった 「フリーウェイ・ツーリスト」(以下:FW)を思い出して、 朝早かった(というか夜遅かった)のでメールで方法はないか 問い合せてみた。

その日の昼過ぎに、WTPから9月4日発なら取れましたと連絡 が入る。
FWの方も夕方には結果と提案と日程がまとめあげられて返って来た。 結果は、WTPと同じ4日発の6日間ではどうですかというものだった。

結果は同じだが、対応の速さに感動ものである。日程も詳しく載っていた。
しかもメールでの問い合わせなのに・・・。
最近、メールアドレスを広告に載せる旅行会社が増えてきたが、 まともに対応が出来ているところはどのくらいあるのだろうか疑問である。

今回はキャンセル料を払ってしまったので、WTPで行く事にする。
(安かったというのもあるが・・・)

後は、当日を待つばかりだ。


LA PAZ(1日目)

旅立ちの日

いつもは早朝の集合が多いが、今回は夕方の出発なので、のんびりとしている。

今回の航空会社はシンガポール航空、珍しく第一ターミナルなので、最終の成田空港駅まで 向かう、ホームがなんとなくうすら暗い。なぜだ?
16時45分の集合だが、今回は珍しくそれよりも1時間近く前に空港に着いた。

時間が無くて外貨両替していなかったので、空港で両替しなくてはと思っていたら、 銀行と同じレートだという外貨(ドルのみだったと思う)の自動販売機があったので、 それで両替してしまった。

一番奥のFの団体カウンターに向かう。ちょっと早い気がしたが、 聞いたら大丈夫だというので、チェックインを済ましてしまう。

ラパスはダイビングのポイントまでが遠いので、その間、時間をつぶす アイテムがあると便利と小冊子に書いてあったので本屋で物色する。

その後、小腹が空いたので、何か食べようと思ったが、本屋で時間を使いすぎて あまり時間がない。そこで、テイクアウトの寿司を買って食べた。

搭乗ゲートの方に移動する。今回は???番ゲートだった。 荷物検査を受け出国審査を受ける。

飛行機は定刻どおり16時45分に成田を出発。

約8時間のフライトだ。ショックなことに僕の席の音楽や映画や読書灯などを操作する コントローラがどうにも調子が悪い。
読書灯もやっとついたと思ったら、今度は消すことが出来なかったり、ビデオ等の チャンネルも変わる時と変わらない時がる(というかほとんど変更できない)

スチュワーデスさんを呼んで何度か調整してもらったが、結局まともに動くことは無かった。
たまに動くときを見計らって、チャンネルを変えたりしていたが、 結局、隣の画面で一緒に映画を見ていた。

ほぼ定刻どおり(5分遅れ)でロス着

よくトランジットの時間が無いというが、僕らは入国審査もすいていてすんなり通過。
ここで混んでいる時や飛行機が遅れて、トランジットに時間が無いときは、係りの人に言って 先に手続きをしてもらうようにしよう。
税関を抜け出口のところに「おっはー」「おっつー」と変なことを言っている外人の係りの人がいた。
誰が教えたのだろう?

ここで、トランジットの人はコッチねと案内されるが、「ALL CONNECTING FLIGHT」の方に入ってはいけないらしい。
ロストバゲージの原因になるので、そちらには向かわずに一度出ることをお薦めする。 どちらにしても、僕らは手荷物だけなのでそのまま出口の方へ。

一度出たらエレベーターで?階へ移動する。
アエロカルフォルニア(AERO CALIFORNIA)のカウンターは一番奥の方だ。
チェックインもすんなり終わり、後は時間までゆっくり待つだけだ、 空港内のお店を一回りする。お酒や化粧品なんかを売っているお店だけは店に入るときに、 ????チケットを確認された。

一通り見回したので、2階に上がってコーラでも買って一休みすることにする。
コーラを買うときに、サイズを聞かれたので一応ミドルと言ったが、結構でかいサイズが出てきた。 二人で飲めばまあいいか。

フリーのテーブルに付いてくつろいでいると、寄付を求めるおじちゃんが現れたが、 無視してあしらった。
その後もステッカーをテーブルに配るお兄さんとかも現れた。 ステッカーに何か書いてあり、ここでそれをもらってしまうと、 寄付を求められるという仕組みになっているので気をつけよう。

近くに、発着便が表示されているモニターがあったので確認する。時計をまだここの時間に 合わしていなかったので、時間を確認する目的もあった。

すると、出発時間が遅れているだけではなく、搭乗ゲートも変更されている。しかも ゲートへの入り口はゲートを半分に分けて2ヶ所あるのだが、入り口が反対のゲートに変更されて いたのだ、すぐにゲートのところに行かなくてよかったと思う。
また戻ってこなくてはならなかったかもしれない。

そろそろ20分前ぐらいになったので、ゲートに向かうことにする。
その頃には5分ほどまた時間が変更されていた。 結局40分送れて出発したことになる。

飛行機に搭乗したら結構がらがらだった、僕らは通路側の席だったが、 これ以上お客さんが乗ってこないと分かると、反対側の窓側の席に移動した。

離陸して早々、機内がどんどん冷やされていく、まだ扉が開いていたときはちょうど よかったのだが、扉が閉まり離陸しだすとエアコンをガンガンに効き始めた。

最初は短時間のフライトだからと我慢していたが、さすがに我慢できずに スチュワーデスさんにブランケットはないか聞いてみた。 僕の発音はやっぱりだめで、何回言っても通じなかったが、 なんとか通じたと思うと、無い!!と言われてしまった。

この飛行機を寒くないというお客さんはいるのか? たしかに、外人さんたちは別に平気の様だ。 このためにわざわざ上着を持っていくのもばからしいが、 持っているなら用意した方がいいかも。

この飛行機は途中、エルモシージャ(HERMOSILLO)空港に立ち寄る。ここでは貴重品以外はそのまま飛行機に おきっぱなしでいいがいったん飛行機から降りて、入国審査だけ受けることになる。
飛行機を降りて建物の方に向かうと、入り口の所でラパス行きの人だけトランジット のカードを渡される。

入国審査はあっさり通過、ラパスの単語だけが分かったので、ラパスに行くのかとでも 言っていたのか?

その先に噂に聞いた信号機の様なボタン式の検査装置があった。 ドキドキしてながら近寄っていくと、君はラパスか?だったらあっちだとあっさり通過。
そのまま奥の待合所に案内される。緊張しただけ損した感じだ。

少し待つと、またトランジットのカードを返して飛行機に乗り込む。 そして、まもなく飛行機は飛び立った。

ここでお客さんが乗り込んで来たので、今度は窓側の席に移ることは出来なかった。 それと、人が増えたせいか、さっきほど寒くないような気がする。それでも寒いが。

トータルで4時間ほどのフライトで僕らは目的のLAPAZ空港に到着する。

飛行機を降りて建物に入ると、ここにもボタン式検査機が置いてあった。
SUNが先に押したら青であっさりフリーパス、今度は僕の番だと気合を入れたが 夫婦だと分かったのか、あんたはOKと一緒にフリーパスとなってしまった。

せっかく楽しみにしてたのに、ちょっと残念だ。

MIRAMAR HOTEL 外へ出ると、プレートを持った迎えの人が来ていた。
僕らはそのままホテルへ、今回のホテルはミラマール(MIRAMAR)というホテル。 後から聞いたのだがこのホテル、基本的にはビジネスホテルらしい。

受付でチェックインを受ける、
名前を書くのはいいとして、それとなにやら明細書の様な物を渡され、 ここにサインしろという。
一つはセルベサ(お酒のこと)ともう一つは読めなかったが、おそらく ソフトドリンクのことだと思う。
それに値段のような物が書いてありいきなり請求されるのか? と思い警戒しているとなにやらスペイン語で一生懸命訴えているが、 英語も危険なのにスペインごなど全く分からない。

向こうも、そうとう困った顔をして、もういいわ連れて行ってというしぐさをした。
そんな態度は、ホテルとしていいのかと思ったが、なあ、そんなもんかとあきらめて付いて行く。

二階の角を曲がったすぐの部屋だ。僕らの部屋の窓から今通ってきた廊下が見える。
ここで、もう一度先ほどの明細の謎を追求する。荷物を運んで来てくれたお兄さんが、 冷蔵庫の中を開けて、ほらビールとソフトドリンクが入っているでしょ?
というしぐさをしたので、これを飲んだらチェックすればいいんだね?
と、こちらもジェスチャーで聞き返すがいまいち通じたのかどうか分からないが、 サインをすると、2枚綴りの下の方を持っていってしまった。
結局意味がわからずじまいだ。とりあえず飲んだらチェックしておけばいいだろう。

部屋は結構綺麗でトイレとシャワーも付いている。水の出もいいようだ。
テレビと冷蔵庫もあるが、テレビは結局使い方が分からずに終わってしまった。
アメニティはあまりない。バスタオルと石鹸があるだけだった。

ただ、エアコンが付いているのはありがたい。日本のように むしむししているわけではないのだがやっぱり暑い。

部屋に荷物を置いたら早速晩飯を食べに行こうと言うことになる。
スペイン語の本を片手になんとか、受付でレストランの場所を聞き出した。

CARLOS'N CHARLIE'S 場所は海岸通沿いの「CARLOS'N CHARLIE'S」というところ、緑の派手な看板があるのですぐわかるだろう。

よく分からないが入ってみる。ここはオープンのテーブルもたくさんあり、店の敷地の外にも テーブルが置いてあった、外にバーのようなカウンターもあった。もちろん建物の中に入ることも 可能だが、今回は敷地内のオープンの席に付いた。

しばらくしてウエイターが現れたので 「ドス セルベサ ポルファボール」(ビールを2本下さい)と言うと、 向こうが何か言っているが、何を言っているかさっぱり分からなかったが、 そのうちビールお銘柄を言い出したので、種類を聞いていることが分かった。 珍しいビールにしようと聞いたことがない名前にしようとしたが、 それは黒ビールだがいいかといわれてあわてて訂正、 結局普通のビール(ここではコロナビールか何かを注文したと思う)を注文した。

飲み物は無事頼むことが出来たが、ここからがたいへんだ本で調べてメニューをもらう 「メニューか?」とメニューは通じるらしい。

しかし、出てきたのはスペイン語のメニューだった。
アルファベット圏なのでなんとなく分かる所もあるのだが、ほとんど分からない またまた、本で調べてお薦めを聞く。一応、タコスの周り指差して聞いてみる。
ビーフかチキンかと聞くのビーフと回答。それと名前を知っているナチョス(NACHOS)を メニューで見つけて注文する。

ふっ、これで一安心と思ったら、それで君は何にするんだと僕に向かって質問してきた、 もっと頼めってか?確かにツマミと主食と一つずつしか頼んでないので、 数から行くと、僕の分が無いことになる。

もう一度一からからお薦めを聞く。シーフードで何か無いかと聞いたがシーフードが通じなかった (僕の発音がわるいのかも)すると、別のウエイターを呼んできて、この人何て言ったんだ? と言っているようだ。
「MAY I HELP YOU?」英語だ。もう一度シーフードと言ってみる。脇でSUNが スペイン語を調べて「マリスケリーア」と言った。どちらが通じたか知らないが、分かってもらえたようだ。

ちょっと待てのしぐさをして、どこかに消えたかと思うと、別のメニューを持ってきた。
見ると英語のメニューだった。スペイン語の名前の後に英語で説明書きがしてある。しかし、値段が 書いていないので、スペイン語のメニューと照らし合わせながら見なくてはならないので、 結構たいへんである。

この辺がシーフードだが何がいい?と聞かれて、 魚介類の名前が次々に出てきたので、シュリンプと答える。 次は1匹かカクテルかと言うのでカクテルと答える。なんとか理解してくれたようだ

ふっ、今度こそ一安心だ。僕はもう既に汗だくになってしまった。
これは、ただこの地が暑いだけではないだろう。

SUNのところに出てきたのは、普通のタコスだ。お皿の上にタコスの皮が三枚敷いてあって、 その上に牛肉の包みあげのような、巨大な春巻きのようなものが乗っていて、一応三等分してある。
それを、その下の皮で包んで食べるようだ。

それと、ナチョス(NACHOS)は日本で売っているような三角形のドリトスに (ただし、日本のものよりはるかに厚い)溶けたチーズやシーチキンのようなものや アボガドなんかが乗っていた。

そして、僕のところに出来たのが、エビのたくさん入って上にアボガドが乗ったスープだ。 エビがたくさん入ってうれしいのだが、スナックが一緒についてくる(?) これをにつけて食べろということだろう。ということは・・・。
と思いつつ口にしてみる。(!)やっぱり辛かった。

アボガドはあまり好きではないのだが、ここでアボガドが無いと、辛くてどうにもならないだろう。
スープを飲んでハアハア言っているときに、口に含むとほっとする。

食事を済まして、会計をしてもらう。「クアント クエスタ」と言ってみた、 ちょっと「えっ?」という顔をされたが、「チェック?」と理解してくれたらしい。
後で本を調べたのだが、「ラ クエンタ ポルファボール」と言うのがただしいらしい。

明細が渡される27ドルチョットだった。ここに15%のチップを乗せて支払うと 旅行会社から貰った小冊子に書いてあったので必死に暗算するが、よく分からなくなったので ちょっと大目だがキリがいいように渡した。
しかし、チョット待てといわれたので待っていると、律儀にお釣りを持ってきた。
いくら戻ってきたか確認はしなかったが、これもチップだと言ってお店を後にした。 その時、日本のチュッパッチャップスのようなキャンディを貰った。

部屋に戻るとカメラのハウジングの準備をして眠りに着いた。

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