9月13日

途中何度か目が覚めたがすぐ寝てしまった。ちゃんと起きたのはすでに外は明るく、確か6時半〜7時ぐらい、 しばらくするとバスは海岸線の道に入り海沿いを走る。ふと海の方を見ると、絶対にサーフィンすら出来ない ような、ごうごうと大きな波、普通の波のように立ちあがらず、大きな金網でも通したような、崩れた波が 押し寄せていた。2人の頭の中に不安が過ぎった。さん吉君は熟睡中である。

その後しばらくすると、那智勝浦の停留所に到着、荷物を降ろしてもらいそこから、那智勝浦の駅まで 歩かなくてはならないらしい、矢印を便りに駅を目指す、途中とんでもない方向を向いている看板もあったが、 もうそのころには遠くに駅の姿が見えていたので、関係ないのだった。

駅に着き、時間を調べる。ただいま8時32分、各駅電車が8時31分発、次が 特急9時1?分その次に来る普通電車はなんと、更に30分ぐらい後に来るらしい。

仕方なく特急に乗ることに、しかも、私たちが行く串本までは各駅に 停まるらしい、どこか納得が行かない気持ちを押さえつつ、 電車に乗り込む、それから約30分ほどで串本の駅に着いた。 駅を降りると、ソバージュ頭と言うのかかわいいお姉さんが(でも、多分年下)が待っていてくれた。 車に荷物を詰め込み、さらに車で10分程度行ったところに、目的のダイビング のサービス「シーメイト」に到着。

今思えばとても長い道程だった。
しかし、だからと言ってゆっくりもしていられず、登録を済ませて、ちょっと説明を受けた後、 さっそく(しかも約15分後)出ますと言われた。
慌てて1本目の準備、着替えやらカメラやらまだ何もしていないのに、三人とも大忙し荷物は すべて棚に積めて、必要なものだけ引っ張り出して、とっとと着替えて、カメラのセッティングし て、いざ串本ダイビング1本目GO!!

車で、5、6分程度行ったところの港に着いた、ボートダイビングである。船が 着く間器材のセッティングをする。
船が到着、まず、既にダイビングを終わらせて戻ってきた人達が船から下りその後、私たちが乗り込む、 まず、重器(タンクセッティング済み)をスタッフ渡して、船に積んでもらう、次に軽器を持って(私はカメラも持って) 船に乗り込む、全員が乗り込むといざ出発! ポイントに着くと、タンクを背負い、グローブをはめ、フィンを履き、マスクを付けて、 ゲージだのオクトだのを船の縁に引っかけないように抱えて、レギュレーターを咥えて、 後ろを確認して、マスクを押さえて、バックロール(後ろから)海に飛び込む。

1本目(吉右衛門出し)

気温28度、水温27度、透明度10〜15メートル

実は、今回、串本に向けてダイビングコンピュータを新調したのだ。しかもリスト型の「ダイブデモ」 と言う商品である。今回が購入後、初のダイビングになるので、これが進水式である。 少しドキドキしながら水に浸けてみる、飛び込んだ時にもう水に浸けているのだが、それはそれである。 表示が変わりダイビングモードになる、ワクワクしながら潜行してく・・・・。

海は思ったより奇麗だった。それでもこのポイントにしては、濁っているのかもしれない。
珊瑚も結構あるが、台風のせいか、来る前に雑誌で見たイメージとちょっと違うが、台風じゃなかったら、 もっと良いポイントがあって、そっちに潜れたのかもしれない。その他の、印象としては、 島に来て潜っている感じがした。
魚の種類とか、岩礁と珊瑚の感じとかが、数少ない私のダイビング暦の中では、そう思った。

さっそく、カメラ片手に水中散歩、が、しかし、シャッターが切れないのである。 どんなにヘタッピな写真でも、撮れないよりは何倍もましである。
でも、シャッターが切れなければお話にならない、今、右手に持っているのは、ただの鉄屑である。 何度か、シャッターチャンス(ポイント?)があったので、撮影を試みたが、結局、1枚も撮れないまま 1っ本目のダイビングは終了してしまった。

船に戻り、脇に、乗るところがあるので、そこに膝をつき、フィンを外して 船の中に放り込む、私は、カメラも放り込むと思ったら、スタッフの人が、受け取ってくれた。 後は、タンクをしょったまま、自力で、船に上がり込んで、それから、タンクを下ろす。

ガイドさんの第一印象だが、あまり、多くを語らないと言った印象だった。前に三宅島や八丈島とかに 行った時は、ガイドさんが、ポイントポイントで、いろんな生物を見つけては、紹介してくれた、 それに対して今回は、けっこう、野放し状態と言うか、ポイントがポイントだったせいで、あまり紹介 するほどではなかったのかもしれないが、けっこう自由に潜っていられた感じがあった。

一本目が終わると、一度船で戻ってきて、サービスで昼食、しかし、その量が少く物足りないのである。 ふと見ると、さっき一緒に船に乗っていた人が、どこからか、カップラーメンにお湯を入れて、持ってきていた。 近くに、コンビニでもあるのだろうかと思ったが、船酔いして、食べたものが戻ってきたらいやなので、 少な目で我慢して空腹感も押さえられし、よしと言うことにした。

2本目(イスズミ礁)

気温27度、水温27度、透明度10〜15メートル

ストロボの電源を切るとシャッターが降りる事が判明、ストロボの電源を切って、自然光のみの撮影を決行。
いつものように、船に乗り、ポイントへ向かう。
あまりに暗そうなので、ホーカスライトの拡散カバーをSUNちゃんが水中で外してしまう。 見れた魚は、 特に珍しい者はないがミノカサゴ、クマノミ、ミツボシクロスズメダイや、ハナダイと言った感じだった。

自然光のみの撮影はほぼ統べて失敗作でHPに載せられるようなものは1枚もないののが残念 どれだけ失敗したか、1枚御紹介しよう。左が元の画像で右が加工した画像、これでも今回の 中で、一番良かった写真である。しかも、全部載せると容量がもったいないので、切り抜いてある。

そんなこんなで、水中での撮影はほとんど失敗に終わり、これならもっと、撮影ではなく 水中観察に切り替えれば良かったと思う。どうしてもカメラを持つと、被写体をさがしてしまう カメラを諦め、水中観察に徹していれば、もっとまわりを見ることができたと思う。

2本目が終わって器材を洗う、さんざん干してからスタッフに聞いたところ、メッシュバックに入れて、 ここにまとめておいて下さいだそうで片づける。その後の予定を相談、とりあえず民宿に戻ることに、 器材以外の荷物をまとめてスタッフの人に頼んで、民宿まで送ってもらう。

温泉もあるが長旅の疲れか、面倒くさくなったので民宿のお風呂で済ますことに決め、お腹も空いているので、 夜の繁華街?に繰り出すことになった。実は事前にサービスのスタッフから、民宿の近くの食べ物屋さんをいくつか紹介 してもらい、地図までもらっていた。

どれにしようか迷った挙げ句、やっぱ串本まで来たんだからと、魚のおいしいお店「囲炉里」に行くことに、 店を入ると、正面に水槽があり、そこを左の方に奥に入って行くと、店のある一方の角に板前 さんが二人、一人は弟子だろうか、かなり若かった。
すし屋さんの様な、料亭のようなカウンターで、そこを囲いのれんを挟んでおくにも厨房があるらしい、 カウンターの後ろは、座敷が、カウンターを囲うように造られていた。

私たちはそこで、ビールを頼みそして乾杯、いろいろとお魚を注文、確かに、旨いが驚くほどでもなかった。
途中、船で一緒だったお客さんも入ってきたが、出て行ってしまった、希望の品が無かったのか、高そうだったのでやめたのか。
いつ決まったか知らなかったのだが、次のお店にも行ってみようと言うことになっていた。
適当なところで切り上げ、会計を済ませる。結構御高目。

次に行ったのが、スタッフに頂いた地図に奇麗なお姉さんがいると書いてあった「富久」と言う居酒屋さんに向かった。
店の感じは、料亭風の居酒屋のような感じで、カウンターがあって、その後ろに お座敷があって、お座敷では、宴会が開かれていた。
とりあえず、ビールで?二人は日本酒を頼んだようだ、私はビールで十分です。 おでんを少々、地ダコと地マグロのお造りを頼んだ、マグロは出てきた瞬間これだと思った。 口に含んで、うっ旨い、私はこれだと思った。タコも旨かった。 てっちゃんが、例の地図を見せて、店のお姉さんに話し掛けうる、SUNちゃん が思わずなんかオヤジ入ってると言う

旨いものも食ったし、最後にやっぱお茶漬けでしょと言うことで、三軒目、お茶漬けがお勧めと書いてあった 「湖月」に向かう、二軒目の店から出て目の前にある居酒屋である。
お店に入ると、前方奥に寿司屋風のカウンターがあって左が御手洗いで右が座敷になっていた。
三軒中一番寂れた感じだが、雰囲気は良い。中央にあった水槽が、割れてしまっ ていて何も入っていなかったのがちょっと残念、ちょっと時間が遅かったせいか、 お客さんも常連の客が一人二人カウンターでお店の人としゃべっていた、 もしかしたら、その人もお店の人だったのかもしれないと、後から考える。

またまたビールで乾杯、私はもうほとんどついていける状態ではなく、コップに一杯もらうのが精一杯だった。
ちょっとしたビールのつまみを頼む、少し飲んだ後は、さっそくお茶漬けを注文、鮭茶漬け、梅茶漬け さすがに旨い、酔っ払っているせいかもしれないが、こうさっぱりしたものが実に旨い。

そこも10時で閉店だし、旅館の門限が11時なので、今日はこのくらいにして旅館に戻ることにした。

途中ビールの自動販売機を発見、もちろん立ち止まる。
陳列を見ると、見たことの無いビールが並んでいる、ハイネケンの黒ビール見たいのもあった。
やっぱりビールを買い込んで、旅館に戻る。部屋に戻って、さっそく、その珍しいビールの試飲会が始まった。

私は、もうおねむモード全快なのでなので、布団に横になる。二人はしばらく試飲会をしていたが、 今日のダイビングのログ付けもすること無く、皆床に就いてしまった。

三日目


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