ガラパゴスへの旅(11日)
ガラパゴスの海
朝食を取る。場所は昨日のロビーだ。席に座ると食事が出てくる仕組みらしい。
食事を済ませ、部屋にウエットスーツやカメラを取りにいくと、早速サービスに向かう。
本日のダイビングポイントは「サンタフェ」という島。
何年か前に芸能人が写真集を出した「サンタフェ」とは関係ないらしい。
雑誌でみた有名な「ゴードンロック」は明日の予定だとサービスの外に看板が出ていた。
やはり、このポイントはサービスとしても売りになるのだろう。島の中の他のサービスでも
ゴードンロックの看板を見かけることがあった。
港まで移動するので、車に乗り込む、車は町の外れの港に向かう。
歩いていくとまっすぐなのだが、すごい大回りをして行く。
未だにこの国の交通ルールが理解できない。
今日のお客さんは僕達だけのようだ。船に乗り込むとまもなく出港する。港の中には
何をしているのか分からないような小さな木製のオンボロ船がたくさん走っていた。
スクーバイグアナの船まるっちくて、ちょっとかわいい。
あまり大きな船ではない。
まずは船のことについての説明がされる。もちろんトイレも完備している。
僕らがレンタルした。器材は座席の後ろにふたがあり、そこを開けると入っている。
まもなくすると、ポイントに到着する。
このページの最初の写真のボードを使って、ポイントの説明を受けて、
ダイビングの準備に入る。
SUNがウエットスーツを着ようとして、水をくれないかというが、タンクに入っている水を
少しくれるだけだった。飛び込んでしまおうか悩んだが、冷たそうなので無理やり着ようとしたら
ビリッと破れてしまった。仕方なく、予備のウエットスーツを借りることに。
早速、バックロールにてエントリーする。第一印象はやはり水が冷たい。
それと、とてつもない魚影の濃さである。
後から調べたのだが、”パシフィッククレオールフィッシュ”という
背中に白い点々がる魚が先が見えないほどぎっしりと群れを成している。
ガラパゴスの一本目はチェックダイブということもあって、
特に特記事項もなく終了するはずだった。
しかしそれは、減圧停止をしているときである。ふと下のほうが白く明るくなった思ったら
おぼろげに白い大きな塊が右から近づいてくる。水深はかなり深い、影はぼんやりと
していてそれが何なのかしばらく分からなかった。
そして頭の中の検索機能がフル回転する。影は次第に近づいてきて真下まで来て
やっとそれが何なのか確認できた。ウシバナトビエイである。
全体シルエットはマンタによく似ているのだが、マンタにある特徴的な耳がない。
しかもそいつが50匹以上の群れを作って僕達の下を通過していくのである。
僕達は残圧を確認して水深を深める、しかし、彼らも距離を保つように水深を深めていき
そして視界から消えて行った。
以前小笠原で一匹単体では見たことがあった(一緒に潜ったお客さんは、ヒメイトマキエイ
だと信じたいと言っていたが、僕はウシバナだと思う)
もう一度減圧停止を行いエキジットする。
初っ端からやられたという感じだ。これが海外なのか、これがガラパゴスなのか。
これからのダイビングを期待させる。
少し休憩して、二本目の準備に入る。二本目もポイント的には同じ所。
二本目も終わり、食事の時間となる。
お客さんは僕らだけだし、やっぱり平らな所で食べたいということで、
食事はお店に帰ってからと言うことになった
ショップにもどってきて食事をとる。悪く言うとチキンベースの
ぶっかけご飯のような感じ。
僕らがお店で食事をとっている間にも、何人かのお客さんが訪れて来て、
レンタル器材のサイズを合わせていった。明日のお客さんだろうか?
食事を済ませ。ショップを後にする。
部屋に戻りシャワーを浴びると、早速、庭先にあるテーブル(手作り)を借りて、
ウエットスーツの修理をする。
ロビーからビールを持ってきて、飲みながら修理をした。
この場所も奥にハンモックが下がっていたりして、ちょっとおしゃれな感じである。
今度、あのハンモックも試してみようと思う。
修理を済ますと、夕食まで時間があるので、少し町に出てみることにした。
ガラパゴスという地名から受ける印象とはぜんぜん違う、ちょっとした田舎町のように、
ちゃんと発展している。しかも、町のあちこちに建築中の建物をたくさん見た。
これからどんどん発展していくのだろう。
メインストリートはまさしく観光地といった感じで、お土産屋さんが建ち並んでいる。
中にはサンゴなどを削って作った商品があるが、不買運動に協力してくださいと、
旅行会社から貰った小冊子にあったので、買わないようにした。
といってもどれがそれに当たるのか分かりにくいし。あまり数はないようだった。
町の中にはインターネット・カフェがあるのには驚いた。しかも数件ある。
滞在中一回ぐらいは挑戦してみようかと思う。
日本の友達にはがきを出すことにする。
クルーズ中に絵葉書を買って準備をしておいたのだ。
町外れの港の近くにポスト・オフィスがある。
建物の中に入っているので、ちょっと見つけにくいかもしれない。
今日は最初なので、簡単に見て回って、ホテルに戻った。
夕食の後は、旅の疲れからか早々に寝てしまった