ガラパゴスへの旅(8日)

動物たちII

今日はエスパニョーラ島に上陸する。

いつものようにゾディアックにのりこみ島に近づいていくと、 海岸のいたるところに黒いものが見える。
だんだんと近づいて、はっきりしてくると、それが全てアシカだというのがわかる。
すごい数だ。船を海岸に近づけるとそこからはウエットランディングで上陸する。

上陸しているすぐ脇にもアシカは寝そべっている。本当に僕らのことを気にしていないようだ。

アシカのコロニー 所々にアシカが固まって寝そべっている、それが海岸のずっと向こうの方まで続いている。

僕たちはしばらくそのアシカ達を観察する。触れたり、脅かしたりしなければ、かなり近づいて 観察することができる。近づきすぎると逆に僕らが怖いくらいだ。

しばらく観察したあと、せっかく3点を借りて持ってきたのでちょっと泳いでみる。
水はあまりすんでいない印象で、やっぱり冷たい。
SUNはうしろから僕を追いかけて、アシカが泳いでいったのをみていたらしいが、 僕は気付かなかった。

それよりも、僕は前からきたアシカに水中で御対面してしまい、そちらの方が驚いた。


その後、スキンダイビングかグラスボートに行くというので、 僕はスキンダイビングに行くことにする。SUNは寒そうなので グラスボートの方に行くというので、ここで別れることになった。
これで僕は、コミュニケーションの手段を失ってしまった。

海岸沿いに少し行った所に大きな岩が海面から突き出ている所があり船は その方に向かう。
中にはおばあちゃんも混じっている。本当にこんなに寒い中泳ごうというのだろうか?
そこで船を止めると、少し説明を受けて(もちろん全く分からず)
皆海に飛び込んだので、僕も後に付いて飛び込んだ。やっぱり水は冷たい。

海に飛び込むと、島の壁沿いに泳いでいく。
魚は水温が冷たいわりには、南の島というようなトロピカル系の魚はいないが、 数はけっこうたくさんいる。どれも見たことのない種類だ。

ウミイグアナの捕食シーンが見れるかと思ったが、結局見ることは出来なかった。

ようやく船に戻ると僕はもうブルブルと振るえてしまって、どうにもならなかった。
しかし、他の人は平気な顔をしている。

ガイドの人は、もう一本行きますか?と聞いているようだが、僕が震えているのを見て、 この子震えてるわ、今日はこのくらいにしておきましょう。とでも言っているようだった。
その人は、私なんかこんなに暖かいものを着ているからと言って、 自分のお腹を掴んで笑っていた。
結局、今回はここまでにして船に戻ることになった。

昼食の後、部屋でのんびりしていると、再び出発のアナウンスが入る。
ロビーに下りていくと、皆いつものように救命胴衣を着て準備万端である。 僕らも救命胴衣を着て準備を整える。

次はドライランディング。先ほどとは違う海岸からだ。
僕らは島に上陸すると決められた場所しか通ることができないのだが、島の動物たちは そんなことは、知ったこっちゃないのでその道の真中に寝そべったりしている。
その場合は仕方がないので、ナチュラリストの指示で多少道からそれても仕方がない。

ウミイグアナ これが有名はウミイグアナだ。 ウミイグアナも、島ごとに微妙に違っていて、この島の種が諸島内でもっとも 鮮やかな種類が見られる。確かにお腹の赤が良く目立つ。


少し進むと遠くの方で、二匹の渡り鳥がじゃれあっていた。
ナチュラリストはあれがアルバトロスだという。 少し先に行くともっと近くで観察することができた。
アルバトロス 今は時期的に少し遅くて、この時期に見られるのは珍しいらしい。
鳥類の中でも最大級の大きさの種で翼を広げると3mはあるという。
結局アルバトロスは、ここの前に遠くの方で確認した2匹と、 この固体以外は見つけることはできなかった。
写真のこの個体もナチュラリストと三人で囲んで座り込んで、解説を聞いているのだが、 いっこうに気にしていない様子。途中毛づくろいなんかはじめたりしていた。

もうちょっと、時期が遅くなると、みな飛び立っていなくなってしまうという。


ブローホール 次はブローフォールだ。どこかの温泉地にもありそうだが、こちらは波の力で吹き上がる。
15〜20m吹き上げるという。僕らはこれを崖の上から観察するのだが、その周りにも たくさんの野鳥たちが羽を休めていた。 こんな崖の上でもウミイグアナを観察することができるのには驚いた。 ナチュラリストは壁をよじのぼってくるのだと、ジェスチャーで示してくれた。


マスクドカツオドリ ブローフォールを見ていた場所のすぐわきにいたのが このマスクドカツオドリ、手を伸ばせば触れてしまう距離だ。
今回採用しなかったが、近寄りすぎて顔のドアップになってしまった 写真があるくらいだ。

相変わらず、人間を怖がらない。


ヨウガントカゲ これはヨウガントカゲというどの島にもいるトカゲで、イグアナの赤ちゃんのようだが、 こちらの方がすばっしこく、あまりアップでは撮影させてくれなかった。


ガラパゴスホーク 島をひとまわりして戻ってくると上陸したところに、ガラパゴスホークが2匹とまっていた。 夕日を背景にとてもきれいだった。(写真だとちょっとわかりにくいかな)

僕が持っていったレンズが望遠で80mmまでしかなく、 これ以上アップで撮ることはできなかったのがとても残念だ。

別の船のツアーの人だが、自分の足ぐらいの長さがある大きなレンズを2本 も抱えて、撮影している人もいたくらい、ここでは望遠レンズは大事だと思う。
そこまではやりすぎにしても、300mmとか500mmとかそれなりの望遠レンズを 持っていった方がいいだろう。


これで、本日の観察は終了だ。 本船にもどって、夕食までののんびりした時間を過ごす。

夕食の後、昨日忘れてしまったレクイエーションも今回は何とか参加できた。
(たまたま飲み物を飲みにバーラウンジに言ったら、始まったと言う感じだが・・・。)
ここでも日本の製品が大活躍、SONYのVAIOにプロジェクターが繋がれていて 明日の上陸する島の位置や上陸するポイントを絵や写真で説明してくれる。

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