ガラパゴスへの旅(7日)

いざ上陸

今日はいつもより早い起床、?に起きて荷物をまとめて朝食を食べに行く。 場所は昨日と一緒、内容も特に変わったところはないが、昨日気になって 飲めなかったフルーツジュースとかに挑戦した。
何からできているか聞いたが、さっぱり分からなかった。

僕が、ビュッフェの様子とかをデジカメで撮影していたら、まだ朝早く 御客さんがいないせいか、ウエイターの人がデジカメに興味を示していたので、
こうやって撮るんだよと、ウエイターを撮影してその場で見せてやった。
とても、驚いているようだった。
デジカメの値段を聞かれて、5万円をドルで答えるのに苦労してしまった。

部屋に荷物をとりに戻ると、まもなく部屋の電話が鳴った。
もう部屋を出たことにしようと、そのまま、急いでエレベータに乗り込む。

ロビーに下りて、チェックアウトを済ますと、ホテルの外に止まっているワゴンに乗り込む、 先に乗り込んでいる人がいるようだ。 「おはようございます。」「んっ?」日本人?突然日本語を聞くと、ちょっと戸惑ってしまったが、 僕達以外にも日本人がいるようだ。

そのまま、車はキトの空港に向かう。
キトの空港に着くと、係りの人がチェックインをすませてくれた。

荷物チェックを受け、飛行機に乗り込む、飛行機はグアヤキル経由でガラパゴスに向かう。
グアヤキルではトランジットの方法が三つあると小冊子に書いてあった。
1)そのまま飛行機に乗っていていいパターン
2)一度飛行機を降り再び同じ飛行機に乗るパターン
3)一度飛行気を降り別の飛行機に乗るパターン

英語の分からない僕達にはここは今回の旅行の最大のポイントである。
なにやらアナウンスが入る。とっても早口で何を言っているのかさっぱり分からない。
先ほどの日本人の方がどうやらパターン1でいいようだと、教えてくれた。
今回はこの方に助けられたが、帰りも同じ難関がある。心配だ・・・。

飛行機はグアヤキルの空港を離陸して、1時間30分ほどでガラパゴスの島々が見えてくる。
ここまでの道のりはとても長かったな〜とあらためて思う。
そして、今、飛行機の窓から見えている島が、あのガラパゴスなのである。

ガラパゴス空港
ガラパゴスの空港に到着、荷物を厳重にチェックされると思ったが、思ったよりも簡単なチェック を受けて、ガラパゴスに入島する。(一応荷物を全部見られたが・・・)

ここで、入島料の100ドルを支払う。現地の人は来れないんだろうなとおもった。
後から聞いた話だが、エクアドルの地方公務委員の月給が100ドル程度だという。

外に出ると、イザベラIIの係りの人が待っていた。まだ御客さんが来るのでこの辺 で待っていてくれと言われる。
空港の中の壁なんかには、ガラパゴスを思わせるイグアナやゾウガメなどの動物たちが描かれていた。
外にも動物のオブジェが置いてある。

しばらくして出発の合図、バスに乗り込み港に向かう。
このバスはイザベラII用のバスとうよりは、空港と港を往復している無料バスのようだ。
係りの人が案内してくれるが、港行きのバスと市街行きのバスがあるようなので、注意が必要だ。
(実際、外国の方でこのバスは市街に行くのかと聞かれたが、何を言っているのか分からず、 係りの人に聞いて、間違えているのに気づいた人がいた)

港に着くと見るからに船長という風貌の大柄な人がライフジャケットの着け方や、黒い ゴムボート(ゾディアック)に乗るときの手の繋ぎ方のレクチャーしている。 それを聞いた後、ゴムボートに乗り込む。

ゾディアックはそのまま、ガラパゴスクルーズ船「イザベラII」に向かう。
遠くの方にこれから乗込むイザベラIIが停泊されていた。

クルーズ船イサベラII

船に乗込むと、簡単な説明の後、早速船内を案内される。
船は三層に別れている。甲板にはバーがあり、ジャグジーまである。 その下が客室で、さらにしたにロビーがあり、奥には図書館もあり、島の動物達を紹介した本 がたくさんあった。そこにはテレビが置いてあり、ビデオを見ることもできる。

さらに奥が食堂になっている。ロビーの反対側はバーラウンジのようになっていて、いつでも マスターが居て、飲物を飲むことができる。船内での買い物は統べて、後精算になっているので、 最後に精算の時にまとめて支払うことになる、そのため、クルーズ中はいっさい現金は必要ない。

イザベラIIの甲板 その後、甲板で船長からこの船の事についていろいろ説明を受ける。
僕は、さっぱり分からないので、脇でうんうんうなずいているだけだ。

過去に船内でトラブルがおこったことはなく、船内はとても安全で、お金も必要無い ここはパラダイスなんだよ。めいいっぱい楽しんでいってくれ。というようなことを 言っていたようだ。

そのあと、僕らの部屋で器具やスイッチ類の説明をうけ、一応、石鹸等も用意しているが、 なるべく洗剤類は使わないでほしいとも言われた。

僕らは説明も英語で良く分からなかったのに、いきなり防災訓練が始まった。 分けも分からず、とりあえず、救命胴衣をもって甲板に上がった。

ガラパゴス地図

早速クルーズの開始だ、部屋でくつろいでいると、早速、出発の合図だ。
最初の英語のアナウンスが分からず、バタバタしていると、 日本語で「い〜きましょ〜う!」とアナウンスされてしまった。
ヤバい催促だ、今回のクルーズに日本人は僕らしかいない。く
早く行かなくては、僕達は慌ててロビーに降りて行く

他の人はすでにロビーに集まっていて、しかも、各自島に上陸するまでに、 着用が義務付けられている、救命胴衣を既に付けている、皆やる気満々だ。

僕らも、見よう見まねで救命胴衣を実に付け、出発の合図を待つ。
しばらくして、出発の合図。
最初に習った通りに、ゾディアックに乗込む時に手を借りる時は、お互いの手首を持ち合って 確実に掴み、ボートに乗ったらすぐに席に着いた。

動物達I

ボートは目の前に見える島に進んで行く。
クルーズ船では大きすぎて、着岸できないためこの方法をとる。
どのクルーズ船でも同じようだ。他の船もいくつか近くに停泊していた。

ガラパゴスアシカの親子 ゾディアックはそのままノースセイモア島へ。
波打ち際の岩場からドライランディング、いきなりガラパゴスアシカの親子とご対面 相手は驚くこともせず、逃げることもせず、親子してただそこに寝転がっているだけだった。
僕達の事をいっさい気にしていないようだ。さすが、ガラパゴスと感じる瞬間だ。

基本的にすべての動物植物は触れることは厳禁なのだが、このアシカは臭いで我子を知る為 抱き上げることなどもってのほかだ!!


ガラパゴスアシカの子 少し先にいたこのアシカの子、泣き声があまり可愛くない。ガラガラ声なのだ。 勝手な想像だが、お母さんを呼び過ぎての喉が枯れてガラガラ声になってしまったのではないか。

ガラパゴスアシカのオス 少し行くと、アシカのハーレムがあった、オスを中心として、メスが周りを囲んでいる。
オスは大きく、とても迫力がある。 しかし、ナチュラリストは、気にせず数メートルのところまで進んで座り込んだ。
僕達も恐る恐るついて行き近くに座り込む。

襲い掛ってきたら、ひとたまりもない距離だ。
だが、こちらから何もしなければ平気らしい、ナチュラリストは時々、そちらを気にしていたが・・・。
そこで、色々と説明を始めた。

オスは額が出っ張っていて、縄張り争いによる傷が身体中に付いている。そして歯がとても鋭い。
一夫多妻でテリトリーを守る。他の侵入を防ぐ為、時折海へパトロールに出る。
それに常に皮膚が湿っているという。

しばらくすると、オスは海に飛び込みパトロールを始めた。
パトロールと言っても、僕らが見える範囲を言ったり来たりしているだけだったのだが、 これが彼等にはとても大事なことらしい。


アオアシカツオドリ この写真の「アオアシカツオドリ」名前のとおりとても足が綺麗である。
写真だとちょっと見難いかもしれないが、とても鮮やかなブルーをしている。
その色がそのまま名前の由来になっているのだろう。
子供の頃は、体が産毛で覆われていて、足の色もあまりハッキリと青くはなっていない。

一度実物を見て頂きたい。とても感動的である。


子供を温めているの図 ナチュラリストが立ち止まり、そこの鳥が子供を抱いていると言う。
しかし、親は子供を抱いたまま、なかなか子供を見せてくれない。
子供も卵と一緒で時々向きを変えてあげて、あたためるため、 僕らが子供をみれるのもその一瞬しかない。
ナチュラリストもちょっと興奮ぎみにその瞬間を見守っている。

そして、その一瞬親が、子供の位置を変えるためにおなかをあげた瞬間、 ナチュラリストも、ほらほらという 感じで指を指して教えてくれた。それはその瞬間の写真である。


グンカンチョウ この鳥は「グンカンチョウ」という。 喉を真っ赤に膨らませているのは雄で求愛のために膨らますらし。
写真で確認できるか分からないが、赤い喉袋のところにある黒い模様ははねが付いている。
ナチュラリストの望遠鏡を借りてみせてもらった。 たしかに、黒い点には羽が一枚張り付けられたようになっている。
あの袋は割れることがあるのかと言う質問に、やはり割れることがあるという。 雄どうしの争いや、枝に刺さったりして破裂することがあるらしい。
ちゃんと再生はするが、膨らみが小さくなってしまうため、 雌にモテなくなってしまうらしい。


しばらくすると、今来た道を引き返す。
ランディングした場所にもどると、無線でイザベラと交信している。しばらくすると、ゾディアックがやってきた。
そのゾディアックにのってイザベラIIに帰る。乗船すると帰ってきたことを示す表にチェックを入れておく。
救命胴衣を脱ぐと、バーテンダーさんが、飲物を配ってくれる。

部屋に戻るとディナーまではゆっくりした時間を過ごすことができる。
といっても、船から見える島の写真を撮るぐらいで、あとはごろごろとして過ごした。 ちょっともったいない気がする。

しばらくしてディナーのアナウンス、席に着くとメニューが渡され、 基本的にコース料理で決まっているのだが、 メインディッシュだけ幾つかの中から選ぶことができる。 その中にはベジタリアン用のメニューがあったりするのが外国らしい。

ディナーの後に明日上陸する島の説明などをするレクイエーションがあるのだが、 特にアナウンスが入る分けではないので結局、良く分からず、行かずに終わってしまった。

6日 <7日> 8日

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