小笠原大紀行

5月3日
いつものように準備をする。後半グループは全ての行動が早い。
既にみなそろって準備万端のようだ。

昨日はお店が休みだったため買えなかったので、 今日もおにぎり屋に行ってみようと思う。
パン屋は目の前なのだが、おにぎり屋はちょっと街中にある。
シャッターは開いている、やっているようだ。 しかし、お目当てのチャンジャはあったが、天むすは売切れだった。

マッチあせる

「弟島 スモール 沖根」
ここはピグミーシーホースのポイント、しかし先客がいたので少し待つ 30分ぐらい待っただろうか、向こうの船が近づいてきて、下で一人減圧停止 しているので、どうぞということだった。

早速準備を始める。エントリーして一気に水深27mの海底まで潜行する。

そこに大きなヤギが二つ見えて、マッチはそのヤギを探し始めたが しばらくたっても見つからないようだ。二つのヤギを行ったり来たりした後 少し離れたところのも探しに行ったが、すぐに戻って来た。

ピグミーシーホース もう一度、二つのヤギを丹念に探し始めた。沖側のヤギが先に見つかったようだ。
そこにカメラを持ったダイバーが群がった。 これでは無理と、もうひとつのヤギに賭ける。

しばらくして、岩側のヤギにも見つかったようだ。ここからは大撮影大会だ。
一眼レフで挑戦するが、暗くてうまくいかないので、SUNのデジカメを取り上げて 撮影する。SUNはこの時既に何枚か撮影したかと思ったら、 実はまだ1枚しか撮っていなかったらしい。
僕も何枚か撮影して振り返ると、皆水深を浅めて反対側の岩にしがみついていた。
僕も慌てて追いかける。岩にしがみついてみると、結構流れているのが分かる。

しかし、そんな中マッチは水中をホバーリングしているではないか。 なんという島っ子だ。そのまま、みんなで固まって一気に浮上する。

後で聞いたら、なかなか見つからないので、目がだんだん小さい方へ行っていたが、 実は結構大きかったので見つからなかったのだという。


もう一つ、久米島の時もそうだったのだが、ピグミーシーホースを知っている人は いいのだが、知らない人はあんなチッチャナ物だけのために、あんな深い所に潜って なにが楽しいのと不満ながでたとかでないとか・・・。

ただ久米島の時と比べてかなり水深が浅かったので、明るかったし楽だった。

「バラ沈」
風の影響で東側は全滅のため、西側しか潜れないのだが、既にほとんどのポイントを制覇 してしまったので、潜るところがないという。

仕方がないので、今昼休みの休憩で船を停めたすぐ下のポイント 「バラ沈」にすることにする。
ここは先日、若い女性の二人組みが潜った所だが、エントリーしたらすぐに バラ沈周辺で解散して、この後港の枝サンゴの群生を見たい人は残圧を残して 各自エキジットすることになった。

エントリーしてすぐに、マッチが掲示板を見せてきた、 そこには「探検ツアー」と書いてあった。 OKのサインを出してついて行く。

バラ沈ポイントから離れて、砂地をどこまでも進んでいく。 途中にあった残骸の間にはネンブツダイやエビなんかが観察することが出来た。

こんなに離れたのは始めてではないだろうか? しばらく行った所で、ゆっくりと折り返す。
残圧を60残してエキジットした。

枝サンゴの群生 残タンクで青灯台下の枝サンゴの群生を観察 ここは浅いので、スキンでも十分楽しむことが出来が、写真撮影がしたかったので、 一応タンクを背負って潜行した。

エントリーしてすぐ目の前に広がる枝サンゴの群生、これはすごい、 どこまでもどこまでも広がる枝サンゴに感動する。

僕は残圧が少なくなったので、SUNにカメラを預けて先にエキジットした。

前のグループのリーダーが戻って来た。これで最後かなと頭領。
あれれ、まだSUNが戻ってきてない。その人もあとドライの彼女が残ってるよという。

しばらく経って、ぽっこり顔を上げる。

港を散歩しながら、ビジターセンターに行ってみる。
センターに入るといきなり係りの人に話し掛けられた。 僕が、ガラパゴスのロンサムジョージのTシャツを着ていたからだ。
ガラパゴスでのロンサムジョージの話をすこしした後、 島の自然や植物なんかの説明を受けた。

その人の話によると、小笠原のクジラはなぜかG.W.の お客さんがいなくなると一緒に旅立って行くという。

他の御客さんがスライドショーを見るというので、便乗させてもらう。
他にもたくさんスライドがあるので見ていかないかとスタッフの方に勧められたが、 そろそろ、夕食の時間なので宿に帰ることにする。

ぺぺ リベンジ

今日は宿で前半から一緒だった広島の女性と、夜飲みに出かけようと、夕食は軽めに済ませた。

しかし、今日もナイトツアーに行こうというマッチ。僕はグリーンペペを見たことがないので 参加することにして、飲みは後から合流ということになった。

グリーンペペのリベンジ、しかも今回はマッチの裏技が炸裂すると言うので 楽しみにする。

まずは前回と同じように海岸線沿いの道を通り途中、大きなうなぎがいるという川を 覗いて見たが残念ながら居なかった。

グリーンペペ 車は山道を進み、前回の記憶が曖昧なのだが、あまり道は変わっていないように見える。 道の途中に車を止めて、山道を下っていく。
すると、ありましたありました、暗闇にぼんやりと光っているのはまさしくグリーンペペです。

ここで、デジカメでの撮影を試みる。電気を消すと隣に人がいるのかさえ分からないような 暗闇でぼんやりと光るグリーンペペを撮影するのは、そうとう苦労させられたが、何とか それっぽく撮影できたのでよしとしよう。

マッチがどんな裏技を使ったかはここでは内緒にしておきます(^^;)


帰りに、コウモリが居るというので、車を停めてライトで照らしてみるマッチ。
「いたいた」と叫びながら、車を猛バック!!道路の脇に止めて、ゆっくりと近づく。
コウモリは光が嫌いなので、マッチ以外のライトは照らさないでね。と注意される。

そして、一瞬ライトを向けるといましたいました。このコウモリは「オガサワラオオコウモリ」 といって、小笠原の固有種。3〜4匹確認できました。僕のデジカメが単焦点なので、 木の上の方にいるコウモリの写真を取ることは出来ませんでしたが、目ではしっかり確認しました。

宿に戻って解散すると、皆が部屋に戻っていく中僕は町の方に向かう。 携帯で連絡を取ってみると、「ふくちゃん」という居酒屋にきているという。 場所は宿から3分もかからないところだ。

夕食の後に飲みに行っているので、食事というよりはツマミといった注文で 既にビールは終わったのだろう、チュウハイに移っていた。
僕もとりあえずということで、生ビールをいただく。

3人は今日までの小笠原についてや、普段の自分達が潜りに行くポイントについて の話で盛り上がった。

時間はそろそろ11時を過ぎていたので、お開きにすることにする。 居酒屋を出て、宿まで3分もかからないのがいい。
僕は結局ビールを一杯しか飲んでないが、 宿に付くとそのまま倒れこむように寝てしまった。

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