チョムロンからビレタンティへは途中に村が点在するのでそこいらで果物が調達できる。
ミカンを1ダース程買い込み小休止のあいだにバクバク食べる。無くなってはまた
買い込む。種入りのやつだが非常にウマイ。写真を撮ることもあまりなくひたすら
歩く。このトレイルはどこに行くにも通る道なので非常にトレッカーが多い。それに
村の人たちもいる。こんなにたくさんの人がいるところは久しぶりだ。
もうここまできたらビレタンティはもうすぐだ。
果して14時20分、たかじろうはビレタンティの出口、ナヤ・プールのバス停に到着した。
帰りのバスから見える山々、今回のトレイルからは見えなかった山もある。
西からサウス、T、ヒンチュリ、マチャプチャレ、W、U、ランジュン・ヒマールだと
ディーパックが教えてくれた。また訪れる意欲の湧く景色であった。このようなすばらしい
景色を眺めながら頭の中には熱ーい風呂とサン・ミゲールしかなかったのである。
窓もまともに閉まらないオンボロ・ローカルバスで1時間半。ポカラのバスターミナルに
降り立ったたかじろうは誰が見てもヨレヨレ、しかしその実5日間でA.B.C.往復
という業を成し遂げた者だけが持つ神々しいまでのオーラに包まれていたのであった(ハズ)。