西表

牛車にゆられて

23日
今日はダイビングがないからなのか、なかなか起きれなかった。
8時近くにようやく起き上がり何とか食堂へ、既に人でいっぱいで席が一つしか空いていなく SUNが「私お茶注いでくるから、君先食べていいよ」と言ったきり姿を消した。

昨日洗濯機に入れたままの洗濯物でも干しているのかと思い
しばらくまってみたが、まったく姿を現さないので、仕方なく食事を済まして探しに行く。

SUNはあっさり自室で見つかった。昨晩飲み過ぎたせいか、気分が悪く寝込んでいた。
せっかく用意してもらったからと、一応食堂に戻って朝食を取る。 しかしほとんど手を付けずに、また、部屋に戻っていった。

本日はチェックアウトの日なので、9時までに部屋を空け渡たさなくてはならない。
急いで片付ける。SUNは脇で寝込んでいる。
僕はそんなことをかまっている余裕はなく、一眼レフのハウジングにデジカメのハウジング、それに データ転送用にノートパソコンまで持ってきている。

それを全てばらして、片付けていかなくてはならない。

Qちゃんが顔をだした、これからの予定についてだ。
レンタカーを借りて島内観光をしようと思っているらしい 金銭的にもSUNの体調的にも不安はあるが、それに乗ることにした。

急いで片付けて、ダイビング器材を片付けて、それぞれをキャスターバックへ詰めていく。
なんとか片付けを終えて、下のロビーで待っていると、ホットマングローブの迎えの車がやってきた。

僕らは本日帰るが、まだ残ってダイビングをする人もいるのだ。
その人たちを見送って、ウメさんともお別れをすると、 Qちゃんはレンタカーを借りてくると、歩いて出かけていった。

サービスのお迎えの車が出発した後、スタッフの女性が精算のために現れた。
精算を終わらせると、既に財布の中身はすっからかん・・・。

ここできむちとはお別れ、帰りも飛行機はバラバラでその関係で先に帰らなくてはならない。 送迎の車に乗って港向かっていった。

湯布島入り口 そこへQちゃんがレンタカーを借りてきた。
Qちゃんも精算を済ませると、早速島内観光に出発した。

島の外側の一本道を船浦港方面に向かって進んで行く。その港も越えて、どこまでも一本道を 進んで行くと、湯布島の看板があるのでそこを左折すると、目の前に島が見えてくる。



駐車場に車を停める。
ちょうど、牛車が出発する所らしい、おじさんが他に渡る人はいませんかと叫んでいる。
時間的に帰って来れるか聞いてみると、30分おきに出てるので、時間に合わせて乗ってもらえればいいという。

牛車に揺られて ん〜、微妙・・・。
なんとなく間に合わないような気がすが、そのうち僕らに「行きますか?出発しますよ」 と催促をかけてくるので、思わず乗り込んでしまった。

牛車に乗り込むとすぐに出発した、案内のおじいさんが、 ハエ叩きでペチペチ水牛の尻を叩きながら進んでいく。
おじいさんはこんなのぜんぜん痛くないよ。指示してるだけだよ」と言っていたが・・・。

突然水牛が立ち止まったかと思うと、ジョジョジョと放尿の音、そして、また歩き出す。
この長閑さ(のどかさ)がたまらない。牛車を通り抜けていく風がここちいい。 ここには、とってもゆっくりした時間が流れている。


牛車1

水を上がる直前にまた立ち止まった。再び放尿。
水の中以外ではしてはいけないと教育されているので、上陸前にして行くのだという。
牛車が30分おきにでていると言っても、牛車の移動時間も含めて30分のようだ、 つまり、牛車で島に渡るのに10分かかれば、20分後には帰りの便が出てしまうことになる。

ここで初めて料金を払う。上手く出来ているなと思う。
料金はドリンク付きで往復1300円(ちと高い?)

とりあえず、セットのドリンクをもらいに食堂へ、食堂までは結構距離があり、 途中リスザルやヤシガニの飼育小屋があったりする。

それにこの島にはいろんな動物が放し飼いにされていて、家の前に置き物があると思うと、 突然動きだしてビックリさせられる。

サービスのドリンク 食堂でトロピカルドリンクをもらって、一休みするとそこのお土産屋を眺めながら、 急いで島内観光ということになる。


既に帰りの牛車が出る時間が迫っている。

偽マンタ 一応順路に従い、早足で回っていく、島の奥の方にはあやしいデザインのマンタの石像(?)があった。
全然似てないけど・・・一応マンタらしい。
今回(も)マンタが見られなかったきむちに見せてあげたいと思った。


小中学校跡 ここ湯布島にも昔は人がすんでいてその時の学校の後があるという。
そして発見、今では、ほとんど門だけしか残ってない。



湯布島小中学校の覚書」より
●昭和23年島分教場が開校しました
当時の校舎は島の住人による木造かや葺きのものでした。
幾度も台風による被害に会い建て直されました。
●昭和26年モルタル瓦葺きの校舎完成
●昭和34年中学校の校舎完成
●昭和44年台風エルシーによる高潮で島
全体が水没、島ぐるみの移転を決める。
●昭和45年島民の移転にともない閉校。
現在では当時の校門と校舎の名残
りだけが残されています。

道 道の周りは草木が生茂り、その中にはいろんな動物が潜んでいたりする。
こどもの頃の探検ごっこを思い出す。
もっと時間があったら、何があるのかな〜と思いながら、あちこち回ってみるのも面白いかも。


水牛の池 湯布島の入り口には池があり、そこにはたくさんの水牛たちが浸かっていた。
水牛と普通の牛の違いは、ここにあるという。水牛は自分で体温調整が出来ないため 水に浸かるのだという(未確認)


30分後に帰りの牛車が出るらしい。それに乗り遅れても、本土に渡る牛車が無くなるわけではないのだが 石垣行きの船に乗れなくなってしまう。
帰りの牛車は行きよりも早い感じだ、水牛ちゃんが行きよりも若いらしい。

ゲータ橋にて 帰りの車は私が運転、もと来た道を一気に引き返す。時間は結構ギリギリだ。 というか遅れ気味・・・。

でも、1分ぐらいはと、行きに目をつけておいたマングローブの綺麗な場所で、風景写真を撮る。
そこの橋にはトカゲのようなオブジェがあり、「ゲーダ橋」と書いてあった。
さっと写真を撮ったら、また一気に宿に戻る。


宿に付くと既に送迎の車が準備していた。あわてて僕はガソリンスタンドへ、 その間に、女性3人は荷物を車に詰め込んでしまう。怒っているのか運転手のおじさんは まったく手伝ってはくれない。

ガソリンを入れた車を返して来てもらおうと、宿でQちゃんに預ける。
今度は僕が自分の荷物を車に詰め込む。

そのまま車は港に向けて出発した。途中のレンタカー屋でQちゃんを拾って港へ。

港に着いて荷物を船に積み混んだ、喉が渇いたので船のスタッフに 近くに自動販売機とかはありませんかというと、第一声で「ない」と言われてしまう。
でも遠くを指差して、「あの赤い屋根のところにあるよ」と言うので、 ちょっと行ってきていいですかとお願いして、ダッシュした(よけい喉が渇くのでは?)

その屋根のところには自動販売機がなくて、その建物の中にあるようだ。そこでショック1
目的のコーラがない、仕方なく喉を潤す系ということでポカリしかないとお金を入れるがそしてショック2
売切れではないか、ポカリつながりのステビアも売切れ、あとはコーヒー類しかない、残りは量は少なくなるが オロナミンCしかないと1本買う。量が少ないので、2本目と思ったが、瞬間に受け取った小銭入れには 2本買うほどの余裕が無かった・・・。ショック3

時間が無いので、またまたダッシュ、ダッシュ、港の方でSUNが船から顔を出している。
出発が近いのだろうか?
ようやく、船に飛び乗ると、そのまま船は出港した。

船は行きと同じく船よりも高く水しぶきを上げ、ものすごいスピードで走っていく。

石垣の町

石垣島に着くと荷物を降ろして、ここで、Qちゃん、ミキちゃんとおわかれ。
最後まで飛行機が違うのだ。

石垣島アーケード 石垣島は、沖縄で2番目に大きい西表島に比べて、とても発展している。
西表島にはない銀行もあるし、アーケードもある。

僕らは、船会社の待合室に荷物を置かせてもらって、とりあえず銀行を探して軍資金を得る。

アーケードをぶらぶらしながら、お土産を買う。規模は小さいが、那覇のマキシ市場を思わせる。
道端で物を売るおばあちゃん達、2本あるアーケードにはお土産屋さんのほかにも、現地の人 が使うであろう。魚屋や惣菜やなんかも並んでいる。


南の島 そのアーケードを回った後、お土産を買込んで、八重山そばを食べることにした。
今回利用したお店は「南の島」というお店、アーケードをちょっと入ったところにある。
八重山そば450
オリオンビール500

そこではもちろん、オリオンビールと八重山そばを注文する。
SUNはまだ体調がよくないらしく、お茶を飲んでいた。


八重山そば 八重山そばは普通の沖縄ソバやソーキソバと違って、面が丸く直線的な印象、後は特に変わったとところはない
しかし、ここでは、コーレーグースー(泡盛に島唐辛子を浸けたもの)のほかにヒバーチという稀少な胡椒が出てきた。
これは普通の胡椒よりもすこし甘い薫りのするものだ。

その後、荷物を取りに港に戻る。やっぱり方向音痴夫婦、ちょっと方角を間違え 港を出たのとは反対の方角から港に入る。別に地球を一周してきたわけではないのだが とても不思議だ・・・。
そして、預けていた荷物を受け取って、タクシーで空港へ


港に向かうのにちょっと迷ったせいか、団体チケットの引き換え時間ぎりぎりになってしまった。
仕方がないので、タクシーを降りるとSUNに荷物を見張っててもらい僕は引き換えに走った。

チケットを引き換えて、チェックインさえ済ませてしまえば、後は出発までは結構時間がある。
お土産屋を回って、島パインなんかを買込んだ。
飛行機は少し遅れたが、無事に那覇空港に到着する。

那覇空港に着くとさっそくバースデー割引の手続きをするためにカウンターへ
手続きじたいは、料金の払込の時にコンビニからもらった用紙と誕生日を証明する 身分証明証を提示するだけで手続きは完了した。思ったより簡単に済んだ。

荷物を預け、あとは空港内のお店をぶらぶら、全日空のお店にある美味しい 「サーターアンダギー」はやっぱ売り切れだった。前に味見が出来たきり まだ一度も入手することが出来ていない。

航空写真 そうこうしているうちに、沖縄を離れる時が来てしまった。
ちょっと寂しいが、仕方がないので、荷物検査を受けて中へ
飛行機は定刻よりも15分遅れて東京に向けて飛び立った。 羽田へは定刻の10時30分より少し送れて到着した。

後は、いつもの通り、モノレールで浜松町からJR、 西日暮里から千代田線へと乗り換えて、帰宅した。


比喩のしようがない青い海、あの色だけで感動できるすばらしい海がそこにあった。
また、お気に入りの海が増えてしまった・・・。

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