ここは、Мolyの今までの豊富な(?)経験から導き出された珠玉のアイデアの集大成。
これを信じてあなたの水槽に何が起こっても私は責任は取れないのでそのつもりで。
また、いかにもわかったようなことを書いているが、信憑性は自分で確かめてからにして欲しい。
1. 外部フィルタの掃除
2. シャワーパイプ考
3. 薬品
4. 上部フィルタ考
これは初心者はどうやったらいいのだろうと悩む所であろう。私がそうだっただけかも知れないが。
いったいどれぐらいの頻度で洗うのだ。どうやって洗うのだ。バクテリアが死んだらどうしよう。
とまあ、いろいろ悩むのである。
それで、私の経験から言うと、「あんまり気にするな」 だ。
(これを信じて大切な魚が死んでももちろん責任はとらないので文句を言う前に自分で確かめよう)
とりあえず、場合は月に一度ぐらい、開けてみて、底の部分にゴミが溜まっていたら掃除する。
まあ、たいていは溜まっているのだが。
まず、ホースのバルブを閉め、モーターヘッドから取り外す。
この時、ちゃんとバルブが閉まっていることをしっかり確認すること。
рヘ一度、抜いてからうっかりなにかにぶつけた拍qに緩んだらしくふと見たらジャージャーと水が出ていたことがある。
これが吸水側だとヘタしたら数分で水槽の水が全部流れ出してしまうので注意しよう。
さて、次にモーターヘッドを取り外し、さらに中の濾材を取り出してバケツの中へ。
フィルター内の水はとんでもなく濁っているのでそのまま捨てる。
よーく見ると底でうじゃうじゃと謎の微生物が蠢いていたりしてブキミなのでさっさと水道で洗ってしまう。
そして、吸水側のバルブをちょいとゆるめて水槽の水をバケツに溜め、濾材をじゃぶじゃぶとゆすぐ。
下の段の物理濾過は水道水でざぶざぶ洗っても構わないと思う。
もちろん、上段の生物濾過は、教則本通りに水槽水で軽く洗うのが定石だが、今までの経験では、グリーンFをぶち込んで青々と染まった濾材を強力なシャワーでガンガン洗ったがその後の亜硝酸濃度はほとんど変わらなかった。うーん、不思議。
ウールマットは目詰まりすると流量が減るので毎回交換する。といっても、前回使っていたものがあまりヘタっていなければ綺麗に洗って干しておいて、再利用してしまえばいい。
ビンボー臭いが、熱帯魚はなにかと金がかかるのだ。こういうところでケチらないでどうする。
また、一度使ったウールマットはバクテリアの立ち上がりが早いと聞いたこともある。休眠状態でついているのだろうか。
さらに、ホースに水垢が溜まるとびっくりするぐらい流量が減る。
こうなると濾過能力も激減するので、これも掃除する。
500円ほどでプラスティックのヒモがついたブラシを売っているが、こんなもの使わなくてもペーパータオルをちぎって詰め込み、水道の蛇口に押し当てて水圧で流せばあっという間にキレイになる。
溜まっていると一度では落としきれないので、数回繰り返せば新品同様になる。
ただし、あまりきつく詰め込むと途中で詰まってにっちもさっちもいかなくなるので、注意。
あまりに強力な汚れがついている場合はハイターを流してみるとよい。
この作業をしている間フィルタを停止したままというのは精神衛生上よろしくないので、ホースはもう一組用意しておこう。
3mで2000円ぐらいだ。すぐにキレイな方に繋ぎ換えて運転再開してから、ゆっくり洗えばいいのだ。洗った方は次回の掃除の時まで保管しておく。
デフォルトでエーハイムについているシャワーパイプは、どうも穴が小さい気がする。
ここからものすごい勢いで水が噴出して、初めて使った時は感動したものだが、しかしこれはいくらなんでも強すぎだ。
小さな魚がうっかり水面に近づくとふっ飛んでいってしまう。
水流が強く当たる部分にはこけが付きやすいと言うし。
そこで、穴を広げてしまおう。やすりがあると楽だが、ハサミの刃でごりごり削ってもよい。
ドリルを持っていれば、穴を増やしてしまうのもいいかもしれない。
しかもうちの場合は穴を外側に向けている。つまり、水流はガラス面に吹き付けられているのだ。
これはどういうことかというと普通に前向きにしていると、水槽後部から噴出した水は水面を手前に向かって流れ、前面ガラスに当たって下に行く。さらに底砂に当たって奥に向かう流れになる。これによって、前面にあるコブラグラスが奥にたなびいてしまって、観賞価値がたおち。
しかもコケだらけになる。おそらく、コケの胞qが常に当たってくるので、それだけ定着するものも多いということだろう。
これがガラスに当てるとそこで水流の勢いがそがれ、やわらかになる。
さらに、CO2の泡がその渦でかき混ぜられて効率よく溶けるようになった。
泡の流れを見ていると水の流れも見える。かなり離れたところまで泡が回っているので、循環には問題なさそうな雰囲気だ。
さらに、もう一つ利点がある。換水の際、水量が減るとシャワーパイプからの水がバシャバシャと撥ねてしまうが、これもガラス面に当たって流れ落ちるだけなので実にスマートだ。換水中はフィルタを止めていたがこれも必要なくなった。
一度だけ新規購入の魚によって定番の白点病の猛威にさらされたが、この時に「グリーンF」を使った。
水が毒々しい青に染まり、いかにも体に悪そうだ。
しかしまったく病気は治まらない。結局、十数匹のネオンテトラを失い、ようやく収まった。
そして、2222を開けて見てびっくり。濾材が真っ青になっているのだ。
これでは濾材を消毒したようなものである。あわてて水道水で濾材を洗って色を落とした。バクテリアは水中のものでがんばっていただこう。
こんな時のためにも予備の濾材を用意しておくべきだった。
バクテリアの素は入れない。あれはあまり意味はない気がする。
クスリを吸着する謳っている麦飯石溶液も入れるが、これまた気休めだろう。余っていたから入れただけ。
結局、この騒動で水草の成長は止まるし、底砂まで青っぽくなるし、魚は結局直らないしで散々な目に遭った。
結論。「よっぽど大事で高い魚でないかぎり薬を使うメリットよりデメリットの方が大きい」。
ただし、薬浴用のサブ水槽があるなら話は別だ。
ちなみに白点病などは、温度を30度程度まで上げて、鷹の爪を入れておけばいいと後で知った。
また、水質改善剤のたぐいもいろいろ売っているが、これまた意味があったためしはない気がする。
今は薬はハイポネックスなど肥料しか入れていない。
一度大失敗したのは、テトラのブラックウォーターというやつで、これを水槽に直接入れていたところ、内ブタが外れてどばっと一瓶全部入ってしまった。
一瞬にしてアメリカンコーヒーのような色に染まる水槽。
奥の方なんか、真っ暗でなにも見えない。
慌てて半分ほど換水し、さらに数十分たってからもう一度半分換水。この時は幸いにして魚は一匹も死ななかったが、いやー、びびった。
しかも悪いことに、この時は換水してから添加していたのだ。
事実上、ほとんど全換水に等しい。
それでも死なないのだから、丈夫なものだなぁ、と感心した。
今のEHEIM2222を使う前は普通の上部フィルタを使っていた。水草を本格的にやろうと思ったために外部フィルタにスイッチしたのだが、その前は数年間上部フィルタだったわけで、これについても少し考えてみよう。
上部フィルタは知っての通り水槽の上部に設置するものだ。こいつのメリットは、
と言ったところか。
逆にデメリットは多い。
こんなところだろうか。特に、上を覆ってしまうことと炭酸ガスを逃がすことが水草水槽には致命的だ。
外部フィルタに比べて掃除が楽、といった意見もあるが、濾材を取り出すのはけっこうタイヘンだ。
これなら外部フィルタの濾材がコンテナに分かれて入っているタイプの方がはるかに楽だ。
また、私のように雑音に神経質な者は、ちょろちょろという水音がかなり耳に付く。
もっとも、値段は外部フィルタに比べて数分の一のため、初めて飼う時はこれになることが多いと思う。
さて、これを使う場合の注意点だ。
まず、フィルタが吸い上げた水は穴の空いた樋のようなものに流れてウールマットに注ぐ。この時、この樋がないといつも同じ所だけにゴミがたまり、ウールマットv゙h過能力が発揮できない。これは、もっと全面を覆うような板に多数の細かい穴を開けておいた方がよいかもしれない。(要改造)
またこのタイプは吸水していきなりポンプを通過するので、どうしてもゴミがポンプにからまりがちだ。
ウィローモスなどがプロペラに絡まっていると性能が落ちるので、たまにプロペラ部分を調べて絡まっていたらきれいに取り除く。
これはポンプの下の二股の分かれた部分の下のパイプを抜けば見えるので、爪楊枝などで根気よくほじくればいい。
掃除する時は、ウールマットは徹底的に洗ってしまっていいと思う。シャワーを最大パワーにしてざばざばすればきれいになって数回は使える。これも予備を持っておいてとっかえひっかえ使うとよい。
で、前から思っていたのだが、これについている青いナイロンの濾材は本当に役に立っているのだろうか。
これをウールマットの下にひいているのが一般的だと思うが、こいつは生物濾過能力はなさそうだし物理濾過はウールマットがやっている。
なので、こいつを使うぐらいならネットに入れた細かめの砂利状の濾材を敷き詰めたほうがいいのではなかろうか。
これは濾過槽の水面より少し上に出るぐらいにして効率よく上から水がかかるようにすれば、半ドライ式になって濾過能力も上がる気がするがどうだろう。
とまあ、いろいろ書いたが、もちろん上部濾過でうまく飼っている人もたくさんいるので、要は工夫と根気だ。