2002年 江戸川花火大会

今年も僕が幹事だ。会社を終えて帰宅した後、我が家がある足立区から 会場がある江戸川区まで車を飛ばす。

普段なら、あまり人がいないようなところまで人がうろうろしている。
道脇もどこまでも車が停めてある。あきらかに皆場所とりの連中だろう。

僕もなんとか車を停め、急ぐことにする。 懐中電灯と大きなブルーシートを小脇に抱えて、土手を登っていく。

土手を登りきって僕は呆然とする。既に手前側はほとんど場所が取られているのである。
薄暗い中でも、ブルーシートの色が敷き詰めてあるので、なんとなくわかる。 しかもあちこちに、懐中電灯の明かりが見える。今もなお場所取りが行われているのだ。

これは、急がねばと急いで川側の土手を一気に駆け降りた。

集合と移動のことを考えて通路沿いを取ろうと思い、通路沿いを確認しながら、 どんどん川の方へと歩いていく。土手に近い方はほぼ全滅だ。
それに、さっきまで降っていた雨のせいで所々が池の様な水溜りを作っていて、その中を ジャバジャバと進んでいかなくてはならないところもあった。

仕方がないので通路から少し入ったところも候補に入れる。
そこにサッカーのゴールがあり、待ち合わせの時にこれは目印になるかもしれないと、 そのサッカーゴールの脇に場所を取ることに決定。

さっそく、小脇に抱えていたブルーシートを広げ、四隅にキャンプで使うペグを打ち込んでおく。
それと、この場所の取り主がわかるようにブルーシートに直接ガムテープで「トンデモ」の文字を 作っておいた。

これで場所取りはOKだ、土手からちょっと遠いのが難点だが、仕方がない、当日場所がないよりも よっぽましだと、自分に言い聞かす。

それに今回、昨日も夕方雷で凄い雨を降らしていし、今日もさっきまで雷と共に凄い雨を降らしていた。
土手に近い方は今日の昼間に取ったらしく、みなプールの様に水浸しになっていたので、タイミング的にも よかったのではないだろうか?

花火大会 当日

きむちの電話で目が覚めた。時間は11時だ。
さっそく、買出しに行く。つまみになりそうなものを少し買って、 あと今回の目玉の予約しておいたビールサーバを取りに行くためだ。

今回この日の為に業務用のビールをお願いしておいたのだ。容量は15リッター 思ったよりも人数が集まったので、足りるかどうかちょっと心配になってしまったが、 取り寄せなので、いまさら追加はできない。

サーバーの方は保証金さえ払えば貸してくれる。

ミキちゃんから連絡が入った。遅れるらしい。
仕方がないので綾瀬待ち合わせを瑞江待ち合わせに変更する。

今回、綾瀬と瑞江と30分ずらして車で拾う計画だったのだ。
会場の最寄の篠崎駅だと車を停めることすら困難だし、 人が多すぎて待ち合わせに手間取ると思ったからだ。

そのまま一度家に帰って準備をする。この日の為に大量に作っておいた氷や 今買ってきたツマミを準備したりするためだ。

そこへ今回もう一人の綾瀬待ち合わせのミザリーが駅に着いたとの連絡が入った。
SUNは実家に寄りたいというので、準備を一時中止して僕はSUNを実家に下ろして そのままミザリーを迎えに行った。

駅で彼女を拾うとそのまま、近くのお酒のディスカウント店に向かう。
今回ビールが足りなそうなのでその分を、他の種類のお酒で補うため 追加購入するためだ。

念のためタ、そこで業務用ビールの在庫はあるか聞いてみたが、無いらしい。

その後は、実家に戻りSUNを待つ、浴衣に着替えたようだ。

一度、家に戻り、つまみのいくつかは諦めて、飲み物と食べ物を満載したクーラーボックスを 積み込んで、今度は瑞江に向かい次の待ち合わせ組みを拾うこ事に。

時間はどんどんおしていく、瑞江で皆を拾って出発したのは既に4時を回っていた。
5時には交通規制が始まってしまって、土手のそばまで車が入ることができなくなってしまう。
そうなると、この重いクーラーボックスやビールタンクを長い距離を運ばなくてはならなくなってしまう。

ここでビール(酒)の量について皆に相談してみると、やっぱり足りないとブーイング。
駅を出た所に、別の酒のディスカウント店があったので、そこで3リッターのビールを二つ追加購入した。
これで足りるだろう。

京葉道路を篠崎駅の方へ左折して、駅前を突っ切っていく、ちょっと混んでいるかと思ったが 場所取りした場所の一番近い階段へ出るために分かりやすいルートを取った。

篠崎の駅は既に人でごった返していて、ここで車を停めることや、待ち合わせをすることは難しいと思った。
そのまま駅を通り過ぎて土手を目指す。しばらく行くと、目の前に土手が見えてきた。

そろそろ車を停めなくてはと思ったが、既にそこは車で埋まっている。仕方がないので土手沿い に曲がり坂の途中に無理やり停めて、急いで荷物を降ろす。

僕はそのままもと来た方面へ戻っていき、交通規制が行われる外に車を停めて歩いて会場に戻る。
さすがにまだ時間が早いのか簡単に場所が取れた。いつもはその辺をぐるぐる走り回って、 やっとの思いで隙間を見つけて停めなくてはならない。

会場にもどると、階段のところに荷物が少し残してあるという。まだ時間が早いので、比較的容易に 電話も繋がる。

その荷物をもって、通路を回って川側に向かう。昨日場所取りした場所に着くと、なぜかサカイだけ ポツリと座っていた。サカイは今回、時間の関係で篠崎から歩いて会場に向かって来たのだ。

僕らよりも早く行ったはずの、車組みのみんなはまだ現れない。
荷物を持ったまま、どこかで立ち往生していると思い。急いで引き返そうとしたら。すぐそこまで来ていて 「ねぇ〜、手伝ってよ〜!!」と叫んでいた。

さっそくテーブルを出し、先に3リッターの方を開けて、「カンパ〜イ!!」
すでにまわりは薄暗くなってなってきて、せっかく持ってきたビーチパラソルは必要ないようだ。

みんなも最初の一杯を飲んで、今日一日我慢してものが晴れたので、 さっそく今回の目玉のビールサーバを組み立てる。
と言ってもビールサーバ、ビールタンク、ガスタンクを付属のチューブで繋ぐだけだ。
ちゃんと繋がって、ビールが出ることを確認してから氷を入れる。

それでは2杯目は、ビールサーバで行ってみよう!!

最初の一杯は泡が多めになってしまったが、それ以降は良好のようだ。
そこへファンキー登場、さっそくサーバーからビールを注いで、再び「カンパ〜イ!」

7時15分そうこうしているうちに、音楽が流れ出しアナウンスが入った。そろそろ始まるようだ。
そしてカウントダウンが始まる。

「うぉ〜〜〜〜〜〜っ!!」会場に歓声が上がる。

初めっから、いっきに花火が打ちあがる。いつものことだがここに妥協はない。
オープニングの5秒間で1200発が一気に打ちあがり、夜空が明るくなる。

この頃は全く携帯電話は使い物にならない、何とか通じたと思うと、 レミちゃんは階段のところで立ち往生しているようだ。

僕が階段のところまで迎えに行くと、なんと僕らの場所に一番近い10番の階段が閉鎖されていて ここは緊急用ですと警備の人が、拡声器を使って喋っている。これでレミちゃんは来ることができないのか と何とかもう一度、電話を繋げて、隣の11番の階段からがんばって来てよと励ます。

しばらくして、一瞬繋がったと思うと、階段の下にいると言う、「そこに居て!!」という言葉が通じたか 通じないうちに電話は切れてしまった。僕は土手の上で待っていたのだが、いつのまにかすれ違ってしまったらしい
階段を下りていくと、無事レミちゃんと合流

席に戻るとようやく、落ち着いて花火を見ることができた。
てっちゃんから連絡が入る。通路の方を見ると、ピョンピョンとはねる黒い影、ようやく合流できた。

花火は大盛り上がり、何度も会場から歓声が上がる。

予定通り8時30分に、花火は終わった・・・。

サカイの友人も合流する予定だったが、残念ながら合流できず。
彼女は途中で帰ってしまった(残念・・・)。

その後も宴会は続く、持ってきたランタンを点ける。
酒はまだまだあるのだが、食べ物はほとんど底をついた。

ここから、土手の階段の方を見ると、帰っていく人々がうごめいている。
あんな中この荷物を抱えて帰るのは大変だと思う。

周りの人も同じ考えなのか、なかなか帰ろうとしない人がたくさんいる。
去年も残る人はいたが、こんなには多くなかったと思う。

若者も増えたと思う。僕らが年を取ったともいえるのだが、 バカ騒ぎしているグループもあちこちに見られた。

しばらくして、土手の人々がまばらになったのを見て、車を取りに行くことにする。
既に、交通規制は解除されているはずだ。

11時過ぎ、キムチ夫妻はご帰宅、僕は車で最寄の駅まで送っていく。

そのうち、所々で花火を始めるグループが出始めてくる。その中で、人が居る中で上げている 無謀な連中がいて、打ち上げてはどこかと揉め事を起こしている。
それが今度は、僕らのシートへ、打ち上げた花火は光を放ちながら落下していき、途中で消えることなく そのまま、僕らのシートへ落おちた。思わず危ないと叫んだが、だからといって何もすることはできなかった。

翌日明るくなってから分かったことだが、目の前に火の粉がおちた彼女の服にはぽっかり穴が空いていたという。
花火大会の後、花火をやるのは言いが、ちゃんと周りを確認してからやってほしい。
酔払いが、勢いでやるとろくなことが無い!!

12時を回ったので、そろそろお開きとする。
今からでは電車は絶対ないので、皆で僕の部屋へ移動する。

場所は変わって北綾瀬、我が家で二次会が始まった。
3リッターのビールが余っていて全部飲めるか心配だったが 思い切って開けてしまった。

そのうち、一人消え、二人消え、みんなその辺でごろごろと寝だす。
時間は既に4時近くになっていた。僕らもそろそろ寝ることにする。

次の日・・・。

徐々に人が帰っていく・・・。
来年は3尺か・・・。


もどる