生命の影すら見えない荒廃した大地に咲いた

花一輪

雲間から射す光に浮かび上がる

その花は・・・

 

 

解説

この句の本来の意味は、

美しい花の色は、この長雨が降っている間に色褪せてしまった。それと同じく、私が物思いにふけっている間に、私の若さも過去のものとなってしまったのだ。

というもの。

私の若さとは、滅びた文明。
享楽のみに生き、自らの手で招いた荒廃は、文明を過去のものとしてしまった。
生けとし生きる者がすべて死に絶えた大地で、厚い雲間から射す光を得て咲いた花もまた、
やはりそこに生きるものでしかなかった。

 

分かりにくいですが、これは「花」なのです。
それにしても、この句をこんな解釈で使うとは、小野小町も考えなかっただろうなぁ。
着想は、単にバルブの形が花のようだ、と思ったその一点から。

高解像度版(1280x960pix 183kb)もあります。
HyperVoxel による地面の質感をぜひ見てほしい。

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