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オワンクラゲ科(Aequoreidae)-オワンクラゲ
和名:オワンクラゲ 英明:- 学名:Aequorea coerulescens Brandt, 1838 撮影:S.Goto 分布:日本各地 特徴:日本各地の沿岸で見られる。 最大傘径は20cm。ヒドロ虫綱で最大種。傘は碗を逆さにしたような形をしており、透明で内側の放射管がはっきりと外側から見える。刺激を受けると生殖腺を青白く発光させる。 主に春から夏にかけて見られる。水面に浮き、ほとんど動かないが、他のクラゲや小魚などを大きな口を開けて丸呑みする。クラゲの中では比較的生命力が強く、飼育も容易であるが、餌を工夫しないと人工繁殖の成体は発光しなくなる。 日本沿岸でみられる本種(A. coerulescens)は、欧米でみられる(A. victoria)よりもやや大きいとされるが、現状では別種なのか同種の亜種なのかわかっていない。今のところ A. victoria についても和名をオワンクラゲとしており、下村氏がGFPを発見したのもこの A. victoria である。 緑色蛍光タンパク質(green fluorescent protein, GFP)の働きにより、刺激に反応して生殖腺を青白発光させる。同物質は、1960年代に下村脩により発見された。研究のために85万匹が捕獲されたという。GFP遺伝子は1992年に単離され、現在、自然由来の手軽な蛍光標識として生化学の実験分野で広く用いられている。下村はこの研究により、2008年度のノーベル化学賞を受賞した。 |
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