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アカウミガメ

アカウミガメ
アカウミガメ
アカウミガメ(幼体)
アカウミガメ(幼体)

和名:アカウミガメ
英明:loggerhead turtle
学名Caretta caretta (Linnaeus, 1758)
撮影:上:S.Goto/下:S.Goto(美ら海水族館)
分布:大西洋、太平洋、インド洋、地中海
特徴:本種のみでアカウミガメ属を形成する。海洋の沿岸域に生息する。成体は底層、孵化直後の幼体~亜成体までは表層で生活する。
甲長65cm-100cm。体重70-180kg。背甲は扁平。項甲板と第1肋甲板は接する。肋甲板は左右に5枚ずつだが、4枚ずつの個体もいる。背甲には3つずつ筋状の盛り上がり(キール)があるが、成長に伴い消失する。背甲の色彩は赤褐色、褐色。下縁甲板は左右に3枚ずつで、小孔はない。腹甲の色彩は淡黄色。頭部は大型。英名loggerheadは「馬鹿でかい頭、馬鹿頭」の意。オスの成体は前肢の爪が鉤状に湾曲し、尾が長い。
食性は、成体は動物食の強い雑食で、貝類、甲殻類などを食べる。前肢を使って海底の砂泥を舞い上げ、出てきた獲物を捕食する。亜成体については表層にてクラゲやサルパなどを摂餌すると考えられている。
卵生で、産卵地の沖合で交尾を行う。春季から夏季(アメリカ合衆国や日本では5-8月)にかけて、海岸の草原や砂浜に直径20cm、深さ60cmの穴を掘り1回に70-150個の卵を年に1-5回に分けて産む。主に隔年繁殖するが、毎年繁殖する個体もいる。卵は50-80日で孵化する。砂中の温度が29.7度の際に雌雄の比が1:1となり、それより高いと雌、それより低いと雄の割合が増える。孵化した幼体は砂中の温度で夜間になったことを察知し、地表に現れ海中に入る。
産卵地は、アメリカ合衆国東部、オーストラリア北部、オマーン、ギリシャ、トルコ、日本、ブラジル、そして南アフリカ共和国などが確認されている。日本国内では年に100回以上の産卵例がある産卵地として日南海岸、屋久島などが確認されている。
沖縄名で「アカガーミー」と呼ばれている。


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