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マイルカ科-オキゴンドウ

オキゴンドウ
オキゴンドウ

和名:オキゴンドウ
英明:False Killer Whale
学名Pseudorca crassidens Reinhardt,1862
撮影:S.Goto(美ら海水族館)
分布:大西洋(スコットランドやアルゼンチンの海域)、インド洋沿岸、太平洋(日本海からニュージーランドにかけての西太平洋や東太平洋)、地中海、紅海などに生息
特徴:オキゴンドウ属に属するのはオキゴンドウ1種のみである。温帯から熱帯の海域にかけて広く分布している。通常、10頭から50頭程度の群を成して行動する。
マイルカ科の中では比較的大型種。体色はほぼ一様な黒あるいは非常に濃い灰色である。腹側の胸のあたりに灰色の模様を有する。体長は6m、体重は1,500kgほどに達する。寿命は60年ほどである。身体は細長く、30cm以上の長い背びれを持つ。特徴の1つは途中で曲がった胸びれであり、肘と呼ばれることもある。歯が44本ある。
和名のオキゴンドウ(沖巨頭)は「沖合に棲息するゴンドウクジラ」を意味する。シャチモドキ、キュウリゴンドウなどとも呼ばれる。「シャチモドキ」(英語ではFalse Killer Whale)という名前は、外見だけでなく、シャチと同様にイルカなど他の小型のクジラを捕食することに由来する(シャチの近縁であるという説もある)。マイルカ科を含むたいていのハクジラの歯は丸呑みできる大きさの獲物を引っ掛けるだけであるが、シャチとオキゴンドウは例外的にそれより大きな獲物の肉を抉り取って食べることができる。また、そのために延縄にかかった高価なマグロ類から巧みに肉や内臓だけを抉り取って食べてしまい、大きな漁業被害をもたらすことでも知られている。もう1つの別名のキュウリゴンドウは細長い形態から名づけられたとされる。
しばしば水面から飛び上がって全身を水面上に現し、身体を海面に激しくぶつけるようにして着水するブリーチングという行動を行う。


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