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ヤリイカ科(Loliginidae)-アオリイカ
和名:アオリイカ 英明:- 学名:Sepioteuthis lessoniana (Lesson,1830) 撮影:上:S.Goto(サンシャイン水族館)/下:S.Goto 分布:ハワイ以西の西太平洋からインド洋の熱帯・温帯域、日本では北海道以南の沿岸に分布。特に太平洋側では鹿島灘以南、日本海側では福井県の西側以南に多い。 特徴:胴長は約40-45cm。大きいものでは50cm以上、重さは6kg以上に達する記録がある。大型種。 胴が丸みを帯び、胴の縁に渡って半円形のひれがある。外見はコウイカに似るが、甲は薄くて透明な軟甲である。雄の背中には白色の短い横線模様が散在するが、雌は横線模様が不明瞭である。標準和名のアオリイカは漢字では障泥烏賊と書くが、この名前はひれの色や形が障泥(あおり)と呼ばれる馬の胴体に巻く泥よけの馬具に似ることによる。 通常は深場に生息するが、春から夏にかけて産卵のため海岸近くの浅場にあがってくる。海藻や岩の隙間にマメの鞘のような寒天質の卵鞘を一ヶ所に固めて産卵する。卵鞘の中にはバクテリアがいて、魚が嫌う物質を出していると考えられている。そのため、卵が魚に食べられる事は無いとされる。産卵からは20日ほどで孵化し、幼体は浅い海で小魚や甲殻類を捕食して成長する。幼体は沿岸の浅海で体長15cm-20cmほどまで成長し、冬になると深場に移動する。 外見がバショウの葉に似ることからバショウイカと呼ばれることもある。その他藻場に産卵するため四国地方ではモイカ、九州地方ではミズイカ、クツイカ、沖縄地方ではシロイカ(シルイチャー)などの別名がある。 おもに大型個体が産卵のため浅場にやってくる春から夏にかけてが旬だが、地方によっては秋に浅場で成長した幼体を狙って漁獲することもある。 本種は大型で、しかも港の防波堤などから釣れることから、手軽さもある。そのため日本古来の「餌木」という疑似餌を使った釣り(エギング)が幅広い年齢層に人気を呼んでいる。肉質は固く、甘みがある。遊離アミノ酸が国産のイカとしては最高水準であり、旨いとされる。刺身、天ぷら、煮つけなどに利用される。 |
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