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マトウダイ科(Zeidae)-マトウダイ
和名:マトウダイ 英明:John dory 学名:Zeus faber Linnaeus,1758 撮影:S.Goto(大瀬崎) 分布:本州中部以南、東シナ海。インド洋・西部太平洋、東部大西洋、地中海 特徴:温暖な海の海底付近で暮らす底生魚で、通常水深70~200mに見られ、150m以浅に多い。 幼魚はさらに浅い場所にも出現する。群れは作らず単独で遊泳していることが多い。 全長40cmほどで、最大は90cmにまで達する。体型は左右に平たく、著しく側扁した楕円形。口は大きく斜め上向きで、前方に突き出すことができる。稚魚の体はほぼ円形で、黒色~褐色の不規則な縦縞をもつ。背鰭は棘条は9-11棘、軟条は22-24本で、そのうちの数本は長く伸長する。臀鰭は4本の棘条と20-23本の軟条で構成される。体側の円形黒色斑が明瞭である。鱗は微小で、皮膚に埋もれる。 黒色斑は通常ダメージの少ない場所にあることから、敵を威嚇(いかく)するためにあると思われる。 同じマトウダイ科に所属する近縁のカガミダイ(Zenopsis nebulosa)は本種とよく似た姿をしているが、黒色斑は不明瞭であること、頭部背側がやや陥凹することなどで区別される。 肉食性でホタルジャコ科などの小魚、甲殻類、頭足類を捕食する。 産卵は冬から春にかけて行われ、時期は地域によって異なる。卵は分離性浮性卵で、仔魚および稚魚は浅い海で成長した後、次第に水深50-150mの深みに移行する。成長は比較的遅く、性成熟には4年を要することもある。 食用魚として近年メジャーになってきた。刺身、塩焼き、唐揚げ、鍋などで美味。 |
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