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カワハギ科(Monacanthidae)-ウマヅラハギ
和名:ウマヅラハギ 英明:- 学名:Thamnaconus modestus (Günther,1877) 撮影:S.Goto 分布:北海道以南の日本近海から東シナ海、南シナ海、南アフリカ。 特徴:大陸棚上、その周辺の砂底・泥底に多く生息し、幼魚は流れ藻などの浮遊物につくことがある。 水深150m以浅に多いが、340mで獲れた記録もある。カワハギよりやや沖合の深場に生息。海底から中間層を群れで泳ぐ。 体長25cm。体色はやや薄い青灰色だが、個体差がある。腰骨に鞘状鱗があるが、動かすことはできない。尾鰭には暗色帯がなく、体側には小黒色斑がなく、不規則な雲状斑がある。鰭は緑青色。後頭部に一本の大きなトゲがある。 カワハギに似るが、体はやや長い。キビレカワハギに似ているが、キビレカワハギの第1背鰭棘は眼の中央上にあるのに対し、本種では眼の後半部上にある。鰓孔の位置はキビレカワハギが眼前半部下方にまで達し、本種では眼中央下方までである。またキビレカワハギのほうが暖海性である。顔面は長く、馬の顔を連想させることが和名の由来とされている。 雑食性で、甲殻類や貝類、ゴカイ類などを多く捕食する。幼魚のころはクラゲを好み、近年大発生し問題となるエチゼンクラゲの天敵となっている。 産卵期は地域により差があるが5~7月ごろ。沈性粘着卵を産む。 本種は食用となり、肉質はクセが少ない白身で、脂肪分は約0.2%で低カロリーである。味はカワハギに比べるとやや劣るとされるが、肝臓の部分は、ポン酢醤油で生食すると美味。他には、煮付け、刺身、ちり鍋、みりん干しなどの調理法がある。定置網、刺網、底曳網で漁獲されるが、釣りの外道として釣れることもある。かつてナンカイウマヅラハギと呼ばれていたものは本種の異名である可能性が高い。 |
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