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ニシン科(イワシ科)(Clupeidae)-マイワシ
和名:マイワシ 英明:South American pilchard(japanese sardine) 学名:Sardinops sagax(Sardinops melanostictus) (Temminck et Schlegel,1846) 撮影:S.Goto 分布:日本各地。サハリン東岸のオホーツク海、朝鮮半島東部、中国、台湾。 特徴:海岸近くから沖合いまでの海面近くに生息し、大群を作る。 春から夏にかけて北上し、秋から冬には南下という季節的な回遊を行うが、中には回遊をせず一定の海域に留まる群れもある。 全長20~30cmになる。体側に黒色斑が並び、主鰓蓋骨に骨質条線がある。日本海域でこの特徴をもつのは本種のみ。体側の黒色斑は個体差があり、2列あるもの、2列の下に更に不明瞭な3列目があるもの、逆に斑点が全く無いものもいる。 別名「ナナツボシ」(七つ星)はこの斑点列に由来する。 体は上面が青緑色、側面から腹にかけては銀白色をしている。 体は前後に細長く、腹部が側扁していて、断面は逆三角形に近い紡錘形をしている。下顎が上顎よりわずかに前に突き出る。鱗は薄い円鱗で剥がれ易い。縦列の鱗の数は45枚前後で体の割りには大きい。側線はない。同じイワシの仲間のカタクチイワシやウルメイワシとは、体側に黒点列があること、体の断面が比較的左右に平たいことなどで区別できる。 カリフォルニアマイワシ(S. sagax)の亜種とされることもある。 産卵期は12月から7月までと長いが、南のものほど早く、2月から5月頃に最盛期となる。産卵は夕方から深夜までに水深数十mで行われ、メスは数回に分けて4-12万粒の卵を産む。ただし卵を保護する習性はないので大部分が他の動物に捕食され、成魚まで成長できるのはごくわずかである。受精卵は直径1.23-1.44mmの分離浮性卵で、卵黄に網目模様がある。受精卵は海中を漂いながら発生し、2-3日で孵化する。稚魚(シラス)は主に橈脚類の卵や幼生を捕食しながら成長する。やがて橈脚類やアミ類などの動物プランクトンを捕食するようになるが、成長して鰓耙の発達が進むと成魚と同じ濾過摂食するようになる。1-3年で性成熟し、寿命は5-6年ほどだが、8年ほど生きた記録もある。 成魚は海中を浮遊する珪藻などの植物プランクトンを主に捕食する。口と鰓蓋を大きく開けながら泳ぎ、鰓弓についた鰓耙(さいは)でプランクトンを濾過摂食する。 大きさによって呼び名が変わる出世魚でもある。 シラス(白子):1cm未満→カエリ(若魚):数cm→コバ(小羽):10cm前後→チュウバ(中羽):15cm前後→オオバ(大羽):20cm前後 |
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