ホーム情報検索魚探しサケ・エソ・ゴンズイの仲間クロソコギス

ソコギス科(Notacanthidae)-クロソコギス

クロソコギス(剥製)
クロソコギス(剥製)

和名:クロソコギス
英明:Spiny eel
学名Notacanthus chemnitzi (McDowell,1973)
撮影:S.Goto(大洗水族館)
分布:熱帯域を除く世界中の深海
特徴:水深約125~3230mのやや深い沿岸域から深海の底層に生息する。
体長は約60cm。体は延長側扁し、徐々に伸長する尾鰭を有する。全身が一様に褐色から暗褐色、尾ビレは著しく小さく鰓蓋と各鰭の縁辺は黒色。頭部も側扁し,吻は円鈍。眼は中庸。両眼間隔域はやや狭く、隆起する。口は小さくて下位。上顎に1列,下顎に2列の鋭い小歯がある。左右両側の口蓋骨歯は前方で合し,数列の内側に湾曲した小歯からなる歯帯を形成し,その中側のものはやや大きい。眼の直前に位置する両鼻孔は相接近するが、無鱗の皮膚で隔てられる。背鰭8~9棘、軟条は有しない。臀鰭14~17棘、125~145軟条、胸鰭は15~17軟条で小さい。腹鰭は腹位で2棘、7軟条で軟条部は左右のものが連続する。側線鱗数114~122、鰓条骨数9、鰓耙数16~18。
鰓蓋弁はよく発達して丸く後方に伸びる。左右の鰓条膜は合して峡部から離れる。背鰭起部は胸鰭起部よりほんのわずかに後方に位置する。臀鰭前部は短い棘からなり,中央部よりやや前方でより長い軟条におき変る。臀鰭後半部は尾鰭と連続する。尾鰭は徐々に伸長し糸状になる。頭部と体の全域は小円鱗でおおわれる。側線は背鰭に沿ってゆるやかに斜走するが,尾鰭後端までは達しない。肛門は臀鰭起部直前に開く。体は暗褐色で,鰓蓋と各鰭の縁辺は黒味を帯びる。
キツネソコギスによく似ているが、本種は背ビレ棘が5~11本であること、尻ビレ総鰭条数が130本以上であることで区別できる。本種の和名にクロ(黒)とあるが、「キツネソコギス」に体色の濃い個体もいるので体色だけでは判断材料にはならない。


ホーム もどる