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カワスズメ科(キクラ科、シクリッド科)(Cichlidae)-アルタムエンゼルフィッシュ
和名:アルタムエンゼルフィッシュ 英明:- 学名:Pterophyllum altum Pellegrin, 1903 撮影:S.Goto(八景島シーパラダイス) 分布:ネグロ川(アマゾン川の支流のひとつ)、オリノコ川の上流域 特徴:1903年に、オリノコ水系で発見された個体に基づき記載された。捕獲数は少なく、長い間「幻のエンゼル」と呼ばれていた。 ヒレを含んだ体高は30cm近くまで成長する。エンゼルフィッシュとしては大型種。上下に長く伸長する背ビレ、尻ビレが、やや赤褐色を帯びる基調色が特徴。肉食魚。観賞魚として人気が高い。 日本へは、毎年晩夏から翌春にかけて、南米からの直輸便やアメリカからの集約便、オランダ、ドイツからの便など、様々なルートで輸入されている。また、最近では国内ブリードものも少数だが出回っている。大量の輸入が行われている反面、輸入直後に調子を崩す個体が多い。 腐植栄養性でフミン酸が大量に溶け込んだネグロ川のような殺菌効果のある水域に棲息するので、菌などに対する抵抗力が極めて弱く、水質管理が適切でないとすぐにエンゼル病と呼ばれる特有の症状、肌荒れ、白い膜を被った状態、エアーレーションが充分なのに水面近くを泳ぐ等により多くの個体が死んでしまう。 上記の理由により観賞魚店でストックしていても100匹中商品価値を保ったまま生き残る個体は10匹程度である。その為10%魚と呼ばれ、余程のキャリアのある店でしか販売されていない。これが未だに高価で取引される原因ともなっている。 商品価値を保った状態の個体を購入しても当日は元気にしているが、翌日には突然死というケースも多い為「最高峰のエンゼル」としてチャレンジを繰り返し、入れ込んでしまうマニアが後を絶たない。 |
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