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ハゼ科(Gobiidae)-イソハゼ
和名:イソハゼ 英明:- 学名:Eviota abax (Jordan and Snyder,1901) 撮影:S.Goto(房総半島) 分布:小笠原諸島、伊豆諸島、青森県以南の日本海・太平洋沿岸、琉球列島および朝鮮半島 特徴:温帯の潮間帯岩礁域のタイドプールに生息する。普通種。アゴハゼと比べれば数は少ない。 体長1~4cm。頭に多数の黒色斑があること、胸鰭基底に2つの明瞭な黒色斑があること、尾柄部中央には黒色斑がないことなどから他のイソハゼ属の仲間と区別できる。 九州では5~8月にかけて繁殖が行われる。オスはタイドプールの堅い基質にあいた穴に巣穴を構え、求愛してそこでメスに卵を産ませる。房総半島と九州を比較した研究では、房総半島の方が巣穴とオスが大きく、その巣穴での滞在期間も長いことがわかっている。同所的に出現するクモハゼと巣穴をめぐって競合関係になることもある(クモハゼの項を参照)。 本種を含むいくつかのイソハゼ属の仲間では、オスの第1背鰭が長く伸びる。イソハゼではこの背鰭が長いオスがよくメスをひきつけることが確かめられている。この理由として、メスがオスを速やかにみつけ、巣穴での産卵にうつることで、繁殖行動の際に捕食者に襲われる危険が減るからだと考えられている。 |
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