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カワアナゴ科(Eleotridae)-タナゴモドキ

タナゴモドキ
タナゴモドキ
タナゴモドキ
タナゴモドキ

和名:タナゴモドキ
英明:Tropical carp-gudgeon
学名Hypseleotris cyprinoides (Valenciennes,1837)
撮影:上:S.Goto(新江ノ島水族館)/下:S.Goto(上野国立科学博物館)
分布:国内では奄美大島,沖縄島,久米島,宮古島,石垣島,西表島等。黒潮の影響を受ける地域(和歌山県,高知県,宮崎県)からの確認例もある。国外では台湾島,フィリピン諸島,スマトラ島,オーストラリア,インド洋レユニオン島等
特徴:水田や湿地の溜まり池や溝、河川本流脇の池やワンド、細流などに主に生息する。河川の渓流から中流、細流に生息する。湿地帯などの開けた水域にもいる。
体長7cm。頭と体は著しく側扁。成長とともに体高が増し、輪郭は楕円形になる。コイ科のタナゴ類に似る。左右の腹鰭は分離。生時の体は半透明でこげ茶色から黄土色、腹部は白色。吻端より尾柄部後端にかけての体内部に太い1黒色縦帯。固定後、縦帯は消失。胸鰭基底に1黒色横線、尾鰭基底に1黒色斑。雌の各鰭はほぼ透明、雄の背鰭は黒色で白色点や線を持つ。
雄は産卵期に鮮やかな婚姻色を出す。雄の婚姻色は体全体が橙色を帯びた褐色に染まり、気分や体調によって黒味が増したり、橙色が鮮やかになる。尻鰭は鮮赤橙色で、端部は白く縁取。第1・第2背ビレは漆黒に染まり、端部は青白い色で縁取。
肉食性。環境省レッドリストでは、絶滅危惧ⅠB類に含まれる。
鹿児島県では、希少野生動植物保護条例で保護種となっている。絶滅が危惧される。原因は業者や悪質なマニアによる乱獲、生息環境の悪化によるものとされる。タナゴモドキ属は世界から18種が知られ、一部の種は観賞魚としても知られる。


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