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シイラ科(Coryphaenidae)-シイラ
和名:シイラ 英明:Common dolphinfish 学名:Coryphaena hippurus Linnaeus,1758 撮影:S.Goto(アクアマリン福島) 分布:全世界の熱帯・温帯海域に広く分布。日本近海でも暖流の影響が強い海域 特徴:同属のエビスシイラ(Coryphaena equiselis)と共に、1属2種のみでシイラ科(Coryphaenidae)に分類されている。 夏から秋にかけては暖流に乗って北海道まで北上することもある主に外洋の表層に生息する大型種、群れを作って俊敏に泳ぐ。流木などの漂流物の陰に好んで集まる性質があり、幼魚も流れ藻によく集まる。 成魚は最大で体長2m、体重40kg近くに達する。体は強く側扁して体高が高く、体表は小さな円鱗に覆われる。また、オスの額は成長に従って隆起する。背鰭は一つで、55-65軟条からなり、頭部から尾の直前まで背面のほとんどに及ぶ。体色は全体的に青みがかった銀色をしているが、釣上げた直後、背面が青、体側が緑-金色で小黒点が点在する姿に変わる。また、死後は色彩が失せ全体的に黒ずんだ体色に変化する。この変化を「シイラの七変化」と呼ぶ。 同科のエビスシイラとは体高が高いこと、丸みをおびて、鱗が小さいことで区別できる。 肉食性で、成魚は主にトビウオやイワシなどの小魚を追って捕食する他、甲殻類やイカなども食べる。水面近くの餌を追って海上にジャンプすることもある。音を恐れず、却って音源に集まるとされる。 別名の「マンサク」は、実らず籾だけの稲穂のことを俗に「粃(しいな)」と呼ぶことから、縁起の良い「(豊年)万作」に言い換えたといわれる。 「シビトクライ」「シビトバタ」などは、浮遊物に集まる習性から水死体にも集まることに由来する。 中国語の標準名では「鯕鰍」(チーチォウ、qíqiū)と表記する。英名"Dolphinfish"はイルカのように船に寄ることから、"Dorado"(スペイン語で「黄金」の意)は水揚げされる時に金色に光ることに由来する。ハワイではマヒマヒ(Mahi-mahi)と呼ばれる。 食用に漁獲される。釣りの対象としても人気が高い。鮮度が落ちやすいことから干物に加工される。ハワイではマヒマヒ(Mahi-mahi)と呼び高価でステーキやフライで賞味するが日本ではそれほどではない。 |
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