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キンチャクダイ科(Pomacanthidae)-アデヤッコ
和名:アデヤッコ 英明:Yellowface angelfish 学名:Pomacanthus xanthometopon (Bleeker,1853) 撮影:上:S.Goto/下:S.Goto(美ら海水族館) 分布:慶良間諸島以南、和歌山県串本、八重山諸島。~東インド洋・西部太平洋 特徴:浅海の岩礁域や珊瑚礁域の潮通しのよい礁斜面、ドロップオフなどに生息する。日本では稀種とされる。沖縄でも観察例は多くない。モルジブなどでは普通種。主に単独で行動するが、ときにペアで観察されることがる。 幼魚はあまり観察されていない。現在、日本で観察記録があるのは鳩間島沖にあるバラス西カスミの根というポイントで数個体確認されている。岩の割れ目などに沿うように泳ぐ。警戒心が強くすぐ隠れようとする。縄張り意識もかなり強い。 全長40cmになる大型種。幼魚と成魚とでは、色彩や模様が違う。体色は黄色と青が複雑に入り乱れ、頭部は口まわりが濃い青、目のまわりが濃い黄色。背びれ後方の付け根あたりにはブルーのスポットが入る黒点がある。成魚の背鰭後端は伸びない。頭部は青色で、眼の周縁は黄色。背鰭軟条部に大きな暗色斑がある。胸鰭と尾鰭は鮮やかな黄色。幼魚は濃紺の地に白い縞がさざなみのような模様が入る。本種の幼魚は同属の他種と同様に、紺地に白い縞模様が入るが、尾鰭と顔が黄色いので他種とは区別できる。 幼魚期はロクセンヤッコ、成魚はイナズマヤッコに似てるが、ロクセンヤッコの幼魚は本種の幼魚と模様や白線の入り方が似ている。背鰭および臀鰭軟条部外縁は丸みを帯びる。しかし、本種は成長するにつれ、目の周囲が次第にオレンジ色になってくる。イナズマヤッコは本種の成魚に似るが、イナズマヤッコは口元が黄色で頭部上部から鰓、腹、尻びれ、尾の付け根にかけて、濃い青の模様がある。それ以外の体側、背びれ、尾は黄色である。ただし、この種は日本国内では見られない。 食性は雑食性で、カイメンやホヤなどの付着生物や、藻類、珊瑚のポリプなどを食べる。観察例あまりないが、一般にハーレムを作ると考えられている。和名のアデの由来は、体色の美しいキンチャクダイ科の中でも一段と艶やかなところから、ヤッコの由来は本科特有の鰓蓋部の大きな棘を奴さんのヒゲに見立てたところから来ている。観賞魚として知られる。和名よりも英名のブルーフェイスエンゼルという名称で流通することが多い。 |
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