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イシナギ科(ポリプリオン科)(Polyprionidae)-オオクチイシナギ

オオクチイシナギ
オオクチイシナギ

和名:オオクチイシナギ
英明:-
学名Stereolepis doederleini Lindberg and Krasyukova,1969
撮影:S.Goto(江ノ島水族館)
分布:北海道~高知県・石川県。日本固有種と思われるがロシアの海域でも獲れるようだ。
特徴:水深400~600mの岩礁域に生息する。産卵期には水深100~200mぐらいまであがってくる。幼魚は水深80~200mほどから漁獲される。
最大体長2m、体重240Kgになる大型種。イシナギ科の魚は、ハタ科の魚に似ているが、主鰓蓋骨の棘数(ハタ科では多くで3、イシナギ科は2)で区別できる。背鰭棘数は11、鱗は小さいが、櫛鱗ではがれにくい。若魚は黒っぽい褐色で体に白色帯が4-5本縦に入っているが成長するとともに消失する。
コクチイシナギに似るが、口は大きく上顎後端が眼の中央下に達し、側線鱗数は54-68であることにより区別できる。
産卵期は初夏。稚魚は砕波帯で生活するが大きくなるにつれて沖の深いところに移動する。
魚類や甲殻類、頭足類を捕食する。
深海釣り、延縄、底曳網などで漁獲される。肉は白身で美味、脂が多く、刺身や塩焼きなどで好まれる。
比較的大きなものになると肝臓にビタミンAが大量に含まれ、肝油がとれるが、食べ過ぎるとビタミンA過剰になり、頭痛や皮膚の剥離などがおこるので注意が必要。日本産のイシナギ属魚類は本種とコクチイシナギの2種からなるが、後者の日本からの記録は殆どなく、日本には分布しない可能性も高い。


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