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アジ科(Carangidae)-シマアジ

シマアジ(幼魚)
シマアジ(幼魚)
シマアジ
シマアジ

和名:シマアジ
英明:White trevally
学名Pseudocaranx dentex
撮影:上:S.Goto(大瀬崎)/下:S.Goto(東海大学海洋科学博物館)
分布:岩手県以南。東部太平洋をのぞく全世界の暖海。また赤道付近の熱帯海域にもいない。
特徴:亜熱帯・温帯海域の沿岸から沖合いの水深200m以浅の中・下層で群れを作って生息する。
成魚は通常1mほどだが、全長122cm、体重18.1kgの記録がある。大型種体は長楕円形で体高が高く、側扁する。体色は背側が青緑色、腹側が銀白色をしている。目は頭部に比してやや小さく、脂瞼はない。吻は眼径よりも長く前に突き出る。唇は薄くあまり頑丈ではないが、筒のように前に突き出すことができる。各鰭の鰭条は、第一背鰭8棘・第二背鰭1棘23-26軟条・臀鰭2遊離棘1棘21-23軟条である。側線の前半部は上向きの弧を描き、第二背鰭第13軟条下から直走する。稜鱗は直走部の3/4程度に25-31枚が並ぶ。脂瞼は発達せず、背鰭と臀鰭の最終軟条は直前の軟条よりわずかに離れている。稜鱗(りょうりん)は小さい。体側に黄色の縦帯がある。幼魚は体側中央に幅広い黄色の縦線があるが、成長に従い不明瞭になる。また鰓蓋中央部・胸鰭のすぐ上に黒斑が一つある。
標準和名はもともと東京・和歌山・富山・高知等各地で呼ばれていた呼称で、体側に縦帯があることから「縞鯵」、もしくは伊豆諸島等島嶼での漁獲が多いことから「島鯵」の名で呼ばれていた。
「カイワリ」「ヒラアジ」は本種のみならず大型・扁平な体をしたアジ類の混称で用いられる。カイワリは別のアジの一種 Carangoides equula の標準和名でもある。
学名の種名"dentex"は「鯛」の意で、扁平な体型がタイ類に似ることに因る。英名は"White trevally"(白いアジ)、または和名と同じ由来で"Striped jack"(縞アジ)とも呼ばれる。
小魚や甲殻類等の小動物を捕食する。遊泳するものを捕食する他にも、海底の砂を口で掘り、砂中に潜む小動物を吸い込んで食べることもある。繁殖期は冬で、日本近海では12~3月に産卵する。卵は分離浮遊卵である。
日本ではアジ類の中で最高級の食材として扱われ、刺身で食べると非常に美味。


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