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アジ科(Carangidae)-カッポレ
和名:カッポレ 英明:Black jack 学名:Caranx lugubris Poey,1860 撮影:上:S.Goto(ラパス)/下:S.Goto(東海大学海洋科学博物館) 分布:熱帯域に多く、全世界に分布する。日本では三重県以南の暖流の影響が強い海域で、南西諸島や小笠原諸島で多く見られる。 特徴:水深25-65mの範囲に多く生息する。水深354mから漁獲された記録もある。島嶼の珊瑚礁域や岩礁域の外洋に面した斜面に生息する。成魚は単独か小さな群れを作る。 全長70cm。全長1m・体重17.9kgの記録がある。アジ科の中では大型種だがギンガメアジ属の中ではふつう。頭部の形が特徴的で、眼の前方で急激に下降し、背縁はわずかにへこむ。体は長楕円形で体高が高く、側扁する。ギンガメアジ属としては額が高く前方に角張る。体色は緑褐色か黒褐色で、銀色光沢がやや鈍く、全体的に黒っぽい。側線は第二背鰭・臀鰭起部の間から直走し、この直走部の稜鱗(りょうりん)は大きく黒い。鰭は胸鰭・第二背鰭前端・臀鰭前端が鎌状に伸び、尾鰭も大きい。鰭の色は全体的に黒いが、第二背鰭前端部や臀鰭が白く縁取られる。胸に無鱗域はない。 主に夜に餌を探す。食性は肉食性で、小魚などを捕食する。食用にもなる。 イシカワギンガメアジ(石川銀紙鯵、石川銀河目鯵)という別名もある。クロヒラアジ(黒平鯵)とした文献もあるが、これはCarangoides ferdau (Forsskål,1775)の標準和名に充てられており注意が必要。 標準和名は釣り針に掛かった時の抵抗力が強く、暴れ回って釣り人を翻弄させるため、傍から見ると釣り人が「かっぽれ」を踊っているように見えることに由来する。一方、学名の種名"lugubris"は「陰鬱な」「不吉な」という意味がある。英名は"Black jack"(黒いアジ)で、体色が黒っぽいことに由来する。 |
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