ホーム情報検索魚探しサバ・マグロの仲間イソマグロ

サバ科(Scombridae)-イソマグロ

イソマグロ
イソマグロ

和名:イソマグロ
英明:Dogtooth tuna
学名Gymnosarda unicolor (Rüppell,1836)
撮影:S.Goto(小笠原)
分布:南日本からポリネシア、オーストラリア北岸、紅海、アフリカ東岸まで、インド洋と西太平洋の熱帯・亜熱帯海域に広く分布。日本でも伊豆・小笠原諸島や南西諸島に多い。
特徴:和名に「マグロ」とあるが、1種のみでイソマグロ属(Gymnosarda)を構成し、マグロとは属が異なる。どちらかといえばカツオの仲間に近い。
広く分布する大型肉食魚で、大きな群れを作らず、単独または数匹~数十匹の群れで珊瑚礁域や岩礁域の表層を回遊してくる。亜熱帯・熱帯域の離島に多い。
体長1.5m。大きい物で2m。体重は80kgを超える大型種。体色は背側がくすんだ藍色、腹側が銀白色。他のマグロの仲間よりも下顎が厚くがっしりしており、顎には鋭い歯が並ぶ。体型も前後に細長い。鱗は目の後ろ、胸鰭から側線周辺にしかない。また、側線は体の後半部で波打つ。第1背鰭の前端が高くならない。
近縁のハガツオとは背中に縦線模様がない点で区別できる。和名の由来は、マグロの仲間では最も磯の近くにいる事が多いためとされる。
肉食性で、同様の環境を好むムロアジやタカサゴなどの魚をよく捕食する他、イカや甲殻類なども捕食する。
海岸近くに生息する大型魚で引きも激しいため、磯釣りの対象として人気がある。「磯のダンプカー」という異名も持つ。スクーバダイビングでの観察対象となることもある。一本釣りや延縄で漁獲されるが、脂肪が少なくマグロ類より味が劣るとされる。焼き魚や唐揚げなどで食べられるが、大型個体はシガテラ中毒の可能性もあり注意が必要。


ホーム もどる