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クジラウオ科(Cetomimidae)-マボロシクジラウオ

マボロシクジラウオ(標本)
マボロシクジラウオ(標本)
マボロシクジラウオ(標本)
マボロシクジラウオ(標本)

和名:マボロシクジラウオ
英明:-
学名Cetichthys indagator (Rofen,1959)
撮影:上/下:S.Goto(東海大学海洋科学博物館)
分布:九州-パラオ海嶺。タスマン海、南モザンビーク海膨、ケープ海盆
特徴:世界で5体しか採集されていない、非常に珍しい種。
水深約1500-2000mに生息する。体長13cmほどになる。体はややずんぐりとしていて、皮ふは赤黒い色をしている。本種の生息水深には光が届かないため、眼は退化し非常に小さい。代りに頭と体に大きな感覚器の列がある。餌となる甲殻類などのわずかな動きをこの感覚器でキャッチして、捕食していると考えられる。
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クジラウオの仲間は、仔魚・オスの成魚・メスの成魚で、まったく異なった形態をしていて、別の科に分類されていた。そのため、クジラウオ科の魚はメスしか知られていなかったが、近年行なわれた遺伝子等の研究によって、近縁のソコクジラウオ科がオス、トクビレイワシ科が、仔魚であることが判明した。
一般的に、クジラウオ科のメスが本種のような特徴を持つのに対し、オスは体が細長く、感覚器が未発達で、口が小さい。また、オスには大きな嗅覚器がある。仔魚は尾びれの先にリボン状のヒダがあることなどで親魚と異なる。
今後はどの種類同士が雌雄、親子に当たるのか調べる必要がある。


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