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ヒラメ科(Paralichthyidae)-ヒラメ

ヒラメ(幼魚)
ヒラメ(幼魚)

和名:ヒラメ
英明:Bastard halibut
学名Paralichthys olivaceus
撮影:S.Goto(房総半島)
分布:太平洋西部(千島列島、樺太、日本、朝鮮半島などの沿岸から南シナ海まで)に分布。
特徴:最大で全長1m、体重10kgほどになる。他のカレイ目と同じように左右に扁平な体型をしており、両目とも頭部の左側半分に偏って付いている。
カレイ類に比べて口は大きく眼の後縁下まで開く。両顎の歯は大きく鋭い。
上眼は背縁に近い。尾鰭の後縁の中央部は突出する。沿岸の砂泥地を好み夜活動する。昼はよく砂泥中に身を潜め頭だけ出しているが、砂に潜らない場合は体の色を海底と同じ色にする。
主に海底に住む小魚、貝類、ゴカイ類を食べる。幼魚のときにはケンミジンコなども捕食するが、成長するにつれ魚類を捕食する割合が増える。
冬は相当深いところに下り、3~7月の産卵期には水深20cmぐらいの浅瀬に移る。
卵は浮遊性で、卵から孵った稚魚は通常の魚と同じように細長く目も両側についている。全長1cmくらいで右の目の移動が始まり、2.5cmくらいになると親と同じ形になる。3年程で成魚になる。カレイ類には、数十年生きる種もいるが、ヒラメの寿命は短く数年程度といわれる。
北海道では「てっくい」、東京湾では1kg以下の物を「そげ」と呼んでいる。冬が旬で、刺身、煮つけ、フライなどにすると美味。産卵期のものは不味。


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