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アイナメ科(Hexagrammidae)-アイナメ
和名:アイナメ 英明:- 学名:Hexagrammos otakii Jordan and Starks,1895 撮影:S.Goto 分布:南西諸島と太平洋側の一部を除く日本各地、朝鮮半島南部と黄海沿岸にも分布。 特徴:浅海の海藻の繁茂する岩礁域やその周辺の砂地に生息する。黒潮流域には少なく、近縁種のクジメが多くなる。 全長30-40cmほど、60cmを超えることもある。尾鰭の端は直線的かやや湾入する。また、側線は5本ある。背鰭は中央付近に目立つ欠刻があり、棘条部と軟条部で分かれる。背鰭棘数は19~21本であることなどで日本産の他のアイナメ科と区別できる。体色は生息地の環境により黄、赤褐色、紫褐色など様々だが、繁殖期のオスには黄色の婚姻色が現れる。 近縁種のクジメとは尾びれが三角形に角ばっていることで区別できる。また、アイナメの側線は体側中央だけでなく背びれ、腹びれ、尻びれの根もとに計5本もあるが、クジメの側線は体側の1本だけである。 カサゴ、メバル、カジカなどと同じカサゴ目に分類されるが、本種はひれの棘条(とげ)が発達しないこと、背鰭が1つに繋がっていること、体高が高いこと、鱗が細かいことなどが特徴になっている。これらの特徴はクジメやホッケなど、他のアイナメ科の魚にも共通する。 昼行性で、岩礁帯やテトラポッド、防波堤などの陰につき、小魚や甲殻類、多毛類、軟体動物などを捕食する。 産卵期は10~1月とされ、オスは岩陰などにメスを誘い込み産卵させる。 オスは巣に次々と複数のメスを誘い込んで産卵させるので、卵は緑褐色や赤紫色の大きな卵塊となる。産卵が終わった後もオスは卵のそばに残り、卵塊を守る習性が知られている。孵化した稚魚は岩礁の周辺を泳ぎ回りながら成長するが、全長5cmを超えると親魚と同じように底生生活に移る。 食用魚として市場によく出回る水産上重要種であり、遊漁の対象としても人気が高い。 |
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