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エレファントノーズ科(モルミュルス科)(Mormyridae)-エレファントノーズフィッシュ

エレファントノーズ
エレファントノーズ
エレファントノーズ
エレファントノーズ

和名:エレファントノーズフィッシュ
英明:Elephantnose fish
学名Gnathonemus petersii Günther,1862
撮影:上:S.Goto(サンシャイン水族館)/下:S.Goto(東京タワー水族館)
分布:ナイル川流域、中央アフリカなど
特徴:最大体長20cm。名前は鼻のように突き出た下あごが象の鼻のように見えることに由来する。
本種の特徴的な突起は実際には鼻ではなく、下あご部分が突き出したものである。この長いあごを持った吻部はいかにも餌をとりにくそうな形をしているが、これは水底が泥状の場所に生息しているためで、餌となる泥の中の生物を捕食しやすいと考えられている。また、発電をする魚としても知られている。尾柄部に発電器官を持っていて、微弱な電流を流してレーダーのように使用する。夜行性。
地元では食用にされ、神話にも登場する。特徴的な体型から水族館で展示されたり、観賞魚として飼育される場合もある。特徴的な吻部のために食事の動作が緩慢であり、活発な魚と一緒に飼育すると十分に餌を食べられなくなる場合がある。性質も臆病であり、同居できる魚は攻撃性が無く餌を食べるのが本種同様に遅い魚に限られる。
また、同種を含む弱い発電能力で視力を補っている魚に対しては、自分の持つ電場と相手の電場が干渉し合うために攻撃的になるので、十分に広い水槽で無ければ同居は難しい。
なお、日本では単に「エレファントノーズフィッシュ」と呼ぶ場合は本種を指すが、モルミルス科のうち本種に似た特徴を持った種全般の呼称としてもエレファントノーズフィッシュという呼び名は使われている。中にはホエールエレファントノーズ(Brienomyrus nigerなど複数種を含む)のように、特徴的なゾウの鼻のような吻部を持たないにもかかわらず、エレファントノーズとして扱われる種も存在する。


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