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オオワニザメ科(Odontaspididae)-シロワニ
和名:シロワニ 英明:Sand tiger shark(サンドタイガーシャーク) 学名:Carcharias taurus 撮影:S.Goto 分布:西大西洋はバミューダからアルゼンチン、地中海、東大西洋はカナリア諸島からカメルーン、南アフリカ、紅海、オーストラリア、タスマニアそして恐らく西太平洋。全世界の温帯・熱帯の海に生息。日本近海にも生息。 特徴:本種はミズワニ科シロワニ属とする場合や、シロワニ科として単独で科にする場合もあるが、最近ではオオワニザメ科シロワニ属とされていることが多い。オオワニザメ科には他にオオワニザメなども現生している。 体長は2~3m。体型はがっしりした体つき、第1、第2背ビレは同じ大き。第1背びれは胸びれよりも腹びれに近い。尾鰭の上葉が長い。吻の形は平らで長い。体色は明るい茶色。腹は白く、褐色の点がある。ナイフ状に尖った鋭い歯を持つ。人間の歯と違い新しい歯が何度も生える為に古くなった歯は抜け、常に鋭い歯が揃っている。 その強暴な顔つきからは想像できないほど、性格はおとなしい。世界中に広く分布するが、オーストラリアでは、顔つきだけで危険と判断した人間達が駆除しようとした時代があり、急速な個体数の減少、絶滅の危機にさらされることになった。現在オーストラリア政府は本種を厳重に保護し、個体数を増やす試みをおこなっている。 本種はダイバーにも人気があり、よく一緒に泳いでいる姿が見られる。小笠原諸島北部の聟島(ケータ)列島には鮫穴(さめあな)とよばれる洞穴があって、いつも数尾見られる。 昼間は岩穴などでゆったりと過ごし、夜になると活発に動き回る、サメやエイをも含む多くの種類の魚、甲殻類、軟体動物など、いろいろな生き物を餌にする。 卵胎生で、メスの子宮内で卵から孵化し、自分の卵黄である程度育った後に、子宮内に送られてくる未受精卵や、孵化した胎児を食べて成長する。子宮は二つあり、それぞれ一匹が生き残る。約12ケ月後に1mほどに成長した子供で生まれてくる。これは「子宮内共食い」と呼ばれ、胎盤を使わない胎児への栄養供給形態の一つだと考えられている。 |
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