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テンジクザメ科(Hemiscylliidae)-イヌザメ
和名:イヌザメ 英明:Brownbanded bambooshark 学名:Chiloscyllium punctatum Müller & Henle, 1838 撮影:上/下:S.Goto 分布:日本では和歌山県以南の太平洋岸および九州に分布。またフィリピン、インドネシア、オーストラリア北岸などの西太平洋域およびインド洋東部に分布。 特徴:浅い珊瑚礁域に生息し、タイドプールなどにも現れる。水深85mまでの沖合にも現れた記録がある。 成熟で全長60cmほど、最大で144cmに達する。幼魚個体の体側には明瞭な暗色横帯が10本前後並び、小暗色斑点が散在するが、これらの斑紋は成熟するにつれ不明瞭になる。鰓孔の縁は明色になりよく目立つ。背鰭の後縁は湾曲して凹み、先端は尖る。背鰭と臀鰭は尾部の後方に位置する。第1背鰭の起部は腹鰭基底の中心の直上付近に位置する。 夜行性であり、底生性の甲殻類や硬骨魚類を捕食する。 卵生。雄が雌の胸鰭に嚙みついて交尾を行う。雌は1度に11×15cmの丸みのある卵を2個産むが、繁殖シーズンの間は何度も続けて産卵を行うので、産卵数は数十になる。卵には粘着性の糸が生えており、潮に流されないよう海藻などに絡みついて卵を固定する役割がある。孵化した幼魚は13-18cm。 観賞魚としても知られる。水の外にいても半日は生き延びることができるらしい。 |
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