ブダイ科(Scaridae)−ナンヨウブダイ
和名:ナンヨウブダイ 英明:- 学名:Chlorurus microrhinos (Bleeker,1854) 撮影:SUN(小笠原) 分布:高知県、小笠原、琉球列島。〜インド・中部太平洋(ハワイ諸島をのぞく)。 特徴:珊瑚礁域や岩礁域に生息する普通種。幼魚は珊瑚礁域の潮だまりでも見られる。また黒潮に乗り、高知県付近まで北上することもある。 体長は70cmにもなり、ハゲブダイ属では大型になる。 ハゲブダイ属としては珍しく頬部の鱗は3列。吻の背縁が急で、老成するとやや突き出し、こぶ状となる。上顎歯板は唇に殆どおおわれていない。尾鰭は湾入し、大型個体では上・下後端が伸長する。幼魚には黒色と淡色の縦帯がある。アオブダイによく似ているが本種は背鰭前方鱗数が3-4と少ない(アオブダイでは普通6)であることにより区別できる。夜間は岩やサンゴの隙間に粘液繭をつくり、その中で眠る。 主に死サンゴに付着した藻類を削り取るようにして捕食する。沖縄では食用魚として知られるが、熱帯域では食中毒の事例も知られている。内臓は食べないほうがよい。 本種は永らくインド・太平洋にすむものと言われたが、本種は太平洋(ハワイ諸島を除く)の固有種で、インド洋と紅海のものはそれぞれ別種であることが知られている。 |
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