ニザダイ科(Acanthuridae)−ヒレナガハギ
和名:ヒレナガハギ 英明:Sailfin tang 学名:Zebrastoma veliferum (Bloch,1795) 撮影:上:S.Goto/下:S.Goto(渡嘉敷島) 分布:小笠原、相模湾以南。インド洋、〜西太平洋。 特徴:沿岸の珊瑚礁域の礁湖、礁斜面に生息する。幼魚は潮だまりにも入る。幼魚は枝サンゴの根元などに生息する。 体長25cmを超える。 ヒレナガハギ属は尾柄部に可動棘をもち、背鰭棘数は4-5と少ない。腹鰭は1棘5軟条。本種は体側に暗色と白色の横帯があり、背鰭棘数が4である点で日本産の同属他種と区別できる。幼魚の体色は全体的に黄色みが強い。体側には黒褐色とベージュの縞模様がある。背鰭と臀鰭は長くて大きいが、速く泳ぐ時はたたまれる。 和名の由来は、その長くて大きい背鰭と臀鰭に因る。 藻食性で、糸状藻類をサンゴの根元や死サンゴなどから捕食する。胃が砂嚢状になっていないのは、摂餌の際砂を取り込まないため。 行動範囲は狭く、ペアで産卵することが分っている。 ヒレナガハギ属は計7種が知られている。本種は永らくインド・太平洋に分布するものといわれていたが、現在ではインド洋産体色、斑紋が異り別種とされる。 |
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