フエダイ科(Lutjanidae)−センネンダイ
和名:センネンダイ 英明:Emperor red snapper 学名:Lutjanus sebae (Cuvier,1828) 撮影:上/下:S.Goto 分布:南日本。〜インド洋・西太平洋域、アフリカ東岸・南日本・ニューカレドニア・オーストラリアまで、インド太平洋の熱帯海域に広く分布する。南日本での個体数は多くないが、本州・四国南岸や九州でたまに見られ、南西諸島でやや多くなる。 特徴:水深180mまでの、浅い海の岩礁・珊瑚礁周辺に生息する大型のフエダイ。 深場では岩礁から離れた砂底で漁獲された記録もある。幼魚は海岸近くで見られ、マングローブ域にも入る。また幼魚はガンガゼなどウニ類との共生が見られる。単独か、同じくらいの大きさの個体で小さな群れを作って生活する。 成魚は全長60cmほど、稀に90cmに達する。他のフエダイ属と同様に体は側扁し体高が高く、口は前に突き出る。体は淡赤色で、前の帯は背鰭前端から目を通って口へ、真ん中の帯は背鰭の第3-7棘条から腹へ、後ろの帯は背鰭軟条部から尾の下へ3本の帯模様が入るのが特徴。ただし大型個体では帯模様が薄れ全身が赤褐色になることもある。また幼魚の帯模様は黒に近い暗赤色をしている。帯模様の他に、背鰭と臀鰭の軟条部は三角形に尖り後ろへ突き出ること、胸鰭以外の各鰭の先端が黒く縁取られることも特徴である。食性は肉食性で、小魚・甲殻類・頭足類など小動物を幅広く捕食する。 食用とする。沖縄ではサンバナーと呼ばれる。 |
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