コチ科(Platycephalidae)−イネゴチ

イネゴチ
イネゴチ

和名:イネゴチ
英明:Crocodile flathead
学名Cociella crocodila (Tilesius,1812)
撮影:S.Goto(新江ノ島水族館)
分布:東京以南の日本沿岸、台湾、韓国などの西太平洋・インド洋に分布。
特徴:大陸棚浅海域の砂泥底に生息する。体は縦扁し長く、頭は大きい。下顎は上顎より突出する。鱗は小さくやや剥がれやすい。体色は背面が紫がかった褐色で、英名にあるように頭部と体側に黒色の斑点が散在する。他のコチとの見分け方は、虹彩皮膜が半円状であることと、眼上部と鰓蓋部に皮弁をもたないこと。
雄性先熟雌雄同体魚で小型のうちは雄であるが、35cm以上になると雄から雌へ性転換する。
食性は動物食で底生魚類や、甲殻類、軟体動物を捕食する。
産卵期は東シナ海では7〜8月、高知沖では12月〜1月である。
食用となるが、あまり美味しくないので雑魚として扱われる。底曳網で漁獲される。
3〜4歳頃、オスからメスに性転換をする。体に3〜4本の横帯があり、中央部の横帯はとくに鮮明である。砂にもぐって、体を半分だけ出しているようなときは、まわりの砂底に体色を似せる。
※イネゴチ属とトカゲゴチ属の関係注意


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