カジカ科(Cottidae)−スイ
和名:スイ 英明:- 学名:Vellitor centropomus (Richardson,1850) 撮影:S.Goto(川奈) 分布:北西九州〜東北日本海側、本州中部〜東北太平洋側。朝鮮半島南部。 特徴:沿岸の海草やホンダワラ類などの海藻帯の多い静穏な藻場に生息する。 カジカ科魚類には珍しく体は側扁し、頭部背面には皮弁がなく滑らかである。尾鰭は湾入し、胸鰭下部の鰭膜の切れ込みは深い。ヒメスイに似るが、体側に模様があることや、体高が低いこと、胸鰭の後端が臀鰭に達することなどで区別できる。また、ヒメスイが潮の流れの強いアラメ・カジメ藻場に生息することでも区別できる。 カジカ類は先祖代々鰾(ウキブクロ)が無い。 解剖学的にはアイナメやホッケの仲間と共通の祖先を持つと考えられる。 鰾がないので藻や岩場に胸鰭で体を支えるため、胸鰭を支える筋肉が発達しているのもカジカ類の特徴である。 肉食性で、主に小型の甲殻類を捕食する。 |
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