メジロザメ科(Carcharhinidae)−レモンザメ

レモンザメ
レモンザメ

和名:レモンザメ
英明:sicklefin lemon shark
学名Negaprion acutidens (Rüppell, 1837)
撮影:S.Goto(大洗水族館)
分布:太平洋中部からインド洋、紅海などにかけての熱帯・亜熱帯海域に広く分布する。日本では八重山諸島以南、西表島や石垣島などで見られる。
特徴:1981年に日本での生息が確認され、レモンザメの名称が与えられた。沖縄地方ではよく見られることから、マーブカー(真鱶、普通のサメといった意味)と呼ばれる。生息水深帯は0-92m。サンゴ礁や砂泥のラグーン、マングローブといった比較的浅い場所に生息する。普段動きは緩慢で、海底で休んでいることもある。夜行性で夜の珊瑚礁内を活発に泳ぎ回る。雌雄とも全長220-240cmで成熟する。最大で全長380cmに達する。体型は紡錘形だが、太く重量感がある。吻はやや丸く扁平。体色はレモンのような薄黄色がかった灰褐色。2基の背鰭は後縁が湾入しており、ほぼ同じ形、大きさである。胸鰭、腹鰭も大きく湾曲する。上顎の歯は細長く伸び、縁は滑らかであるが大型個体では鋸歯縁をもつこともある。下顎歯もほぼ同形で、鋸歯縁はない。上下とも単尖頭である。
普段は単独性だが、餌を食べる時には集団を作ることがある。底生の硬骨魚類や小型のサメ、エイ、甲殻類、頭足類などを捕食する。
胎生。産仔数は1-14尾、妊娠期間は10-11ヶ月で、産まれてくる子どもは全長45-80cm程度。
視力や知能も発達しているといわれている。


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