メジロザメ科(Carcharhinidae)−ネムリブカ
和名:ネムリブカ 英明:Whitetip reef shark(ホワイトチップリーフシャーク) 学名:Triaenodon obesus Rüppell, 1837 撮影:S.Goto(小笠原) 分布:太平洋からインド洋の熱帯海域 特徴:ネムリブカ属(Triaenodon)は、本種のみで形成する。 暖かい海の珊瑚礁に生息し、単独でいるよりも、群で行動することが多い。普段は浅いところで生活しているが、水深300mで目撃された記録がある。 一般に、外洋で回遊する習性はなく、海岸からあまり離れない浅瀬の海底に定住する。 体長は最大で2.1m〜2.5m。平均は1.5m程度。背鰭と尾鰭の先端の白い斑点が特徴。頭部は扁平で、先端は尖らない。また、両側には2本の鼻弁(ひげ)がある。体色は灰色〜やや茶色。眼の後ろにある噴水孔と呼ばれるところからも、呼吸のための水を吸い込むことができる。警戒心が強い。夜行性で、昼間は岩陰や洞窟の中で身を潜め、夜になると、集団で活発に珊瑚の間を動き回って甲殻類や頭足類、魚などを捕食する。 胎生で、雌は一度に1〜5尾の子供を産む。妊娠期間は少なくとも5ヶ月間あり、産まれてくる子供は体長50cm程度。寿命は25年以上と見積もられている。5年で成熟する。 食用にする事もあるが、生息環境によってはシガテラ毒を持っている事があり注意が必要。 沖縄などで、伝統的なネムリブカ漁が行われている地方がある。これは昼間海底で休んでいる本種の尾鰭に、先端が輪になった縄をくくりつけて船上から引っ張るという単純なもの。捕えたものは食用にされる。沖縄名でヒサバーと呼ばれている。 |
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