メジロザメ科(Carcharhinidae)−イタチザメ
和名:イタチザメ 英明:tiger shark(タイガーシャーク) 学名:Galeocerdo cuvier (Péron and Lesueur,1822) 撮影:S.Goto(美ら海水族館) 分布:世界中の温帯・熱帯海域に分布し、日本では伊豆諸島以南に分布する。地中海では見られない。 特徴:本種のみでイタチザメ属を形成する。 サメの中でも最も大型の部類に入り、最大で全長750cm、体重807.4kgに達する。 英名 "Tiger shark"(トラ鮫)は、若い時に表れる特徴的な横縞模様から。属名 Galeocerdo は、ギリシア語の"galeos"(サメ)とラテン語の"cerdus"(豚の剛毛)に由来している。 主に沿岸域に生息し、河口などの汽水域や港にも進入する。 幼魚では明瞭な黒色の豹柄模様があるが、成長するにつれて横縞模様へと変化し色も褪せていき、全長2m以上になると不鮮明となる。十分に成長した個体では模様は消失する。背側の体色は灰色や薄い褐色、またオリーブがかっていることもある。腹側は白色である。体の前半はがっしりしているが、後半は細く流線型になる。吻は扁平で、口の両端には唇皺 (しわ) がある。尾鰭の上葉は長く伸び、下葉は短い。ハート形のような歯の形状は特徴的で、全ての歯が口角側に1つの欠刻をもち、縁は鋸状である。上顎、下顎とも形状は同じであり、口角に向かうにつれてサイズは小さくなる。獲物に喰らい付いた後、頭を振ることによって歯列が鋸のように肉を切断するので、クジラなどの大きな動物からも肉片を食い切ることができる。 雑食性で何でもよく食べる。餌の種類は海域によって異なるが、ウミガメを捕食することはよく知られている。強靭な顎と歯で、ウミガメの甲羅も噛み砕くことができる。他にサメやエイ、硬骨魚類、海鳥、クジラ、イルカ、甲殻類などを捕食する。 オスよりメスのほうが大形化し皮膚も分厚いことが知られている。 メジロザメ科の中では唯一の卵胎生種で、臍の緒や胎盤は形成されない。14-16ヶ月の妊娠期間を経て、10-80尾の子どもを産む。 |
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