タイワンシビレエイ科(Narcinidae)−シビレエイ
和名:シビレエイ 英明:Japanese sleeper ray 学名:Narke japonica (Temminck and Schlegel,1850) 撮影:S.Goto(川奈) 分布:本州中部以南、東シナ海、中国、フィリピンに分布。 特徴:水深50mまでの浅海の砂地に生息する。 体色は黒褐色から赤茶褐色で、背中に暗黒色の小斑点がある。 本種は一日の大半を砂に潜って生活し、小魚が4cm以内の距離に近づくと、それを包みこむようにジャンプして放電する。この放電は0.5秒間のパルス(短発的)放電を繰り返し行うが、この時周囲15cm以内の小魚はけいれんして動けなくなる。シビレエイの発電器官は頭部の眼の両外側の内部にあり、下にマイナス上にプラスの電極となる。この電極から発生する電圧は30〜70V(ボルト)と他の電気魚よりは低いが、電流は20A(アンペア)とかなり高い。発電魚は餌を獲ること以外に、電気を使って餌を探す事もできる。発電器官から周波数の安定した電気を出し電場を作り、そのひずみ(ゆがみ)を電気受容器で受ける事により、周囲の状況を探ることができる。電気受容器は体表に広く分布していて、1cmあたり数マイクロボルトという微小な周囲の電場のひずみを探知している。 ※シビレエイ科(Torpedinidae)に含める場合もある。 |
| ||
|